彼氏と別れた。

手紙で別れようって言った。

彼はもうとっくに別れたつもりだったかもしれないけれど。

私は昨日までなかなか手紙を出せずにいたから

もうこれでよかったのだと

思うしかない。


初恋の人と

飲みにいった。


そんなに遅い時間じゃなかったのに

時間も気にしていたのに

わざと終電の時間をすぎるころまで

飲んで話して

居酒屋をでた。


「どうする?」

の彼のコトバに

イライラしながら

「カラオケかもう1軒いくか」


すると

彼はもう1度

「どうする?」


・・・。



彼の部屋にいきたかった。

何もなく

ただ抱かれてみたかった。

彼に。


一番初めに私を遊んだのは

彼だから

彼が私をおかしくさせたから

どんな感情もなく

ただただ抱いてほしかった。



結局私の言葉をきっかけに

彼の部屋にいくことになって

それなりにすることをして

寝て

次の日も

夕方日が暮れる頃まで

彼は私の望むことをしてくれた。


ひとつだけ

ひとつのことだけを除いては。



体が反応しても

心が反応しなかった、

さすがに私も

もう

コドモじゃないらしい。


でも

1度だけ

たった1度だけ

キスされたとき

胸の中が縮こまって

すごく痛くなった。


たったそれだけで

彼に近づけない

そんな気持ちになった。



好きになってしまいそう。



ありえないけれど

ありえないから

・・・好きになっちゃいけないから

彼に近づいちゃいけない気がした。


彼はとても優しくて

今まで味わったことのないような

反応を私にさせてくれる。

そして

私は

彼に

一番弱い気持ちを

わしづかみにされる

気がした。


私の負け。

大負け。


いつまでたっても

成長できない私。