息子が入院してからわたしのスマホとパソコンに追加されたブックマークやお気に入りは白血病に関する情報だけと言っても過言ではないくらいになりました。


検索するのは病気に関するキーワードでオプションは24時間以内に書かれた記事を時間があれば検索して最新の治療方法はないか、新薬の開発はまだかなどを見ていました。


今でもなるべく早く情報入手しようとしていますが、最近はよく出遅れます。


最近、急性骨髄性白血病の新しい治療方法の研究発表が2つありました。


2013.03.22

1.『急性骨髄性白血病等を対象としたTCR遺伝子治療の臨床研究実施計画を厚生労働省が了承』


2013.04.18

2.『白血病再発の主原因「白血病幹細胞」を標的とした低分子化合物を同定』



1は既に臨床試験開始前まで進んでいます。

2は動物での研究段階なのでもう少し時間がかかりそうですが、白血病幹細胞を攻撃するものを発見したことはすごく価値があると思います。



1の治療法について

*----------------*

愛媛大学,三重大学,名古屋大学,藤田保健衛生大学、タカラバイオ株式会社の共同開発だそうです。


問題点や疑問として、患者の血液採取から培養して投与(患者の体に戻す)まで3週間かかることや、造血幹細胞移植を行った患者はGVHDを悪化させることにならないのかということです。


関連記事へのリンク

愛媛大学の研究活動





2の治療法について

*----------------*


独立行政法人理化学研究所の複数のグループと国家公務員共済組合連合会虎の門病院血液科(谷口修一さん)との共同研究だそうです。


まだ動物実験の段階のようですが、人の白血病状態を再現しているようなのでかなり研究も進んでいるように思われます。

またこの研究の効果の凄すぎるところはFLT3/ITDに有効であること、単剤投与で白血病幹細胞、白血病細胞をほぼ死滅させることができることです。


問題点は臨床試験が承認されてもまずは大人であることから小児のプロトコールとして採用されるまで時間がかかりそうなことです。


関連記事へのリンク

理化学研究所プレスリリース(研究成果)2013




どちらの治療方法もまだ研究段階で効果が本当にあるのか分かっていませんが、かなり期待しています。