精神科というと概してマイナスイメージが先行します。
世間的にも、私個人的にも。
会話もままならない患者がいて、閉鎖病棟に閉じ込められていて、家族も面会に来なくて、世間からは孤立して・・・。


精神科での実習を終えると、大半の精神科イメージは、あくまで「イメージ」(むしろ根拠のない「妄想)にすぎないことが判明しました。
精神科疾患というとあまり身近でない印象かもしれませんが、統合失調症の頻度は1%
つまり100人1人
高校なら2クラス1人
医学部なら1学年1人
多少混んでいる電車なら1両1~2人

統合失調症では幻覚など明らかな症状を伴いますが、うつ病、チック、強迫性障害など巷に溢れています。
自分のことを考えてみますと、
年に1度くらいは何もやる気が起きなくてだらだらと過ごすことがあります。(決して怠惰に陥っているわけではなく汗・・・動こうとしても気力が起きないわけです)
それと思い出し後悔。ふとしたときに過去の失敗が記憶によみがえってきて「アッあせる」とか声が出てしまう。
聞いてみると、周囲からも結構同意が得られます。

精神疾患は「得体がしれないもの」イコール「自分とは縁遠いもの」と考えがちですが、得体が知れない分、自分の近くにあるのか遠くにあるのかすら知りえないのです。

いわゆるロリコンや露出狂も精神疾患の中に括られており、1週間病棟にいたくらいではよくわからない精神科ですが、よくわからない分、身近な存在かもしれないし、よく考えなくてはならない存在なのかもしれません。



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