ツアー9日目は2回目となる福岡にて。前回は小倉だったので、福岡市では初。会場は後ろまでぎっしりで、とにかく客層が若く、中高生の女子が多いのが目立っていた。そんな中、ゆるめるモ!たちが今回登場曲に選んできたのは、名古屋以来となる「Hamidasumo!(Heaven&Hell Remix)」だった。若干戸惑いを見せる観客もいたが、いざメンバーが登場すると、大きな歓声に出迎えられ、そのまま「Hamidasumo!」「不意打て!!」と、POLYSICSハヤシ曲を3連発。続けて、「ギザギザフリーダム」を披露すると、だいぶ掛け声や合唱も板についてきて、曲が各地で育ってきているという印象を受けた。そして、そのままつなげた「KAWAIIハードコア銀河」は異様な盛り上がりに。メンバーたちも負けじと応戦してパフォーマンスも熱くなる。

 

最初のMCでは、それぞれが自己紹介。ようなぴが「おはようなぴ!」と言うと、野太い声があがり、「バリ元気いいね。福岡すいとーよ!」というと地鳴りのような声が。ようなぴが「威勢がいい!」言い、しふぉんが「動物園みたい」と言って笑う。けちょんは「福岡バリ楽しみにしてたよ!」と言い、あのは「バリカタ!」と一言。しふぉんは「ちかっぱすいとーよ!」と、「すごく好きだよ」という意味のことを言い、一番大きな歓声があがっていた。ようなぴが「福岡は熱くて素晴らしいですね」、しふぉんが「前回は小倉に行ったので2回目だけど、ブチ上げ方がすごいよね!」と言うと、ドオオと歓声があがり、ようなぴが「東京よりすごいよ! 歓声が!」と言い、さらに喜ぶファンたちが大声をあげる。それを聞いたあのはフフフと笑いながら「かかってこいよ」と優しく柔らかく言い、またまた大きな歓声が。けちょんは「は・か・た・の」と聞くと、すぐさま「塩!」と観客が返すなど、ノリの良さを見せていた。

(参考動画→https://www.youtube.com/watch?v=2GSgeyVIP24

しふぉんが「初めての子もいっぱいいると思うけど、いい感じにみんなでミックスしてもらって、ケガしないようにかかってこいや。次の曲は修学旅行のフォークダンスみたいに、みんなで回ってダンスしてほしいです。その場でもいいからね」と話すと、「はい!」と大きな返事が返ってきて、ようなぴが「自衛隊みたい」と笑う。この会場では柵がないため、ようなぴが「前に押し寄せてくるとつぶれちゃうから、上へ上へね」と言い、「白玉ディスコ」が始まると、中央にはサークルモッシュができて、笑顔で回る観客たち。さらに「スキヤキ」「難」「聞こえる」「めんどいしんどいPUNKするか」と続けて披露した。

 

次のMCでは、あのが「次の次の曲でやってほしいことがあります」と説明。「ひとつめが敬礼、ふたつめが歩く、みっつめがジャンプ! なのですが、ジャンプするときに、123456バリカタ!と一緒に言ってもらっていいですか?」と言うと、また「はーい!」といういい返事があがる。ようなぴが「そして次の曲では、両手をあげて、ヒラヒラしてください」と言うと、客席に両手があがった光景を見て、「すごい! イソギンチャクみたい」と言って、カメラマンに「撮影してください!」と頼んで動画と写真を撮っていた。

https://twitter.com/ylmlm_staff/status/772754698990268416

 

そのまま曲に行くかと思いきや、ようなぴが「それにしても暑い!」と言うと、けちょんが「こんなところにタオルが!」とツアーグッズの黒NEW WAVEタオルを取り出す。しふぉんが、「すごくかっこいいよね。あ、それもしかして白NEW WAVEタオルじゃない?」と、客から白いNEW WAVEタオルを借りると、「これはもう完売しちゃったので、こっちの黒タオルももうすぐ完売すると思います。だから急いで!」と煽る。あのは「バリかっこいい」と話し、客席からは「商売上手!」の声が飛ぶ。

ようなぴは「Tシャツも着てない人いっぱいいるけど、帰りに買おうと思ってるんだよね?」と言い、しふぉんが「メンバーもプライベートでも着てるのでよろしくお願いします」と話した。そして披露した「SUN SUN SUN」では、綺麗に手のひらをみんなでヒラヒラさせ、「花のドイリー」では一斉に「バリカタ!」と言いながらジャンプ。そのまま「夢なんて」「ナイトハイキング」「ゆるビスタ!」としっとりと聴かせた。

 

続くMCでは、しふぉんが改めてツアーについて説明。「ツアーも9カ所まで来て、4人ひとりも欠けずに来ています。4人になって、みんなが意識変えて、前傾姿勢で来てる。毎回楽しんでもらえるよう、自分たちでセトリを決めて、すごくたくさん話し合ってる。今ね、くさるほどバンドもアイドルもいるんだけど、ゆるめるモ!の曲は本当にいい曲が多いし、この4人ならみんなに寄り添える歌を歌えると思うので、もっともっと多くの場所へ、多くの人々のもとへ音楽を届けていきたい。そして、今回のツアーは、ロックフェスがテーマなんだよね。だからこのこの曲を持ってきました、Only You」と話し、「Only You」が始まる。毎回熱い曲ではあるが、今回も酸欠状態になるほどのひときわ熱い熱気が冒頭から立ち込める。しふぉんは「つまんねえ音楽いっぱいあるけどよ! ゆるめるモ!ならおまえらに寄り添っていけるんだよ!」と叫び、あのは「今なんだよ! 今なんだ! 今! 今! 今今今今あああ!!!」と叫ぶ。その言葉を聞き漏らさないようにと必死に食らいついていき、拳をあげる観客たち。あのは何度も何度もダイブをして、衝動が抑えられない様子。ようなぴは落ちサビで脇からパイプ椅子を持ってきて、それをお立ち台の上に乗っけて、女神のように歌う。まさにカオスであり、爆発であり、地獄でも天国でもある。

 

そんな盛り上がりのまま「idアイドル」へ突入すると、「Only You」に負けない盛り上がりを見せ、ここでもあのは何度もダイブ。曲が終わり、4人が力尽きたかのように倒れこむと、「なつ おん ぶる ー」のイントロが流れ、大歓声と悲鳴があがる。ラストではグルグルと笑顔満載のサークルモッシュができていた。さらに続けて、「サマーボカン」を披露するという、夏曲2連発で締め。サビでは何度も何度も高くジャンプして応える観客たち。終わった後は、しふぉんが「福岡のみんなさ、暑すぎてどうしようかって思ったけどさ、『Only You』でぶっ飛ばしてやったなって感じ!」と達成感のある笑みを浮かべ、あのが「台風より勝ってたなおまえら」と言うと、観客も大きな声をあげて喜び、本編が終了した。

https://twitter.com/ylmlm_staff/status/773001177239728128

やまないアンコールの声に応えて、再びメンバーが登場し、記念写真を撮影すると、しふぉんが「さっきもね、『夢なんて』って歌を歌ったけど、ここにいる子たち、夢なくても大丈夫だからね。私たちはいつもみんなの味方でもいたいし、みんなのこと大事でいるので、今日のライブでそれが伝わったかな?」と聞くと、みんな拍手がする。ようなぴが「今日のライブを見て、10月のリキッドルームを観に、東京へ行ってみようと思った人が少しでもいたら嬉しいな」と話す。そんないい感じの空気になってきたところに、しふぉんが「このタイミングで! お誕生日おめでとう!」と、この日が誕生日のあのを祝うと、拍手が起こり、あのも照れくさそうにはにかむ。

そして、しふぉんはミニアルバム手売り会のことも説明し、「ゆるめるモ!でよかったなと思う瞬間があって、それを音楽に乗せて届けたい」と話す。ようなぴは「まだ1曲やってない新曲あったよね。まだ体力残ってるんじゃないの?」と言い、「はみだしパラダイス」を披露。「サンキューサンキュー」の前の間奏では、メンバーそれぞれが「メルシー!」「謝謝!」「サンキュー福岡!」というなど工夫が凝らされていた。そして、ここで終わりかと思いきや、ようなぴが「実はもう1曲、私たちが最初からずっと大切に歌い続けてきた曲をやります。逃げろ!!」と言い、「逃げろ!!」を披露。終わりかと思っていたファンたちが前に押し寄せ、幸せそうな笑顔のままそれぞれが想い想いに手を差し伸べる。

メンバーたちが去った後も、前のほうは荷物やら汗やら涙やらでグチャグチャですごいことになっていたが、落とし物を探してあげたりと温かい光景が繰り広げられていた。

最後は恒例の手売り会も開催。観ていると、徐々に中高生が増えているように見える。それぞれが一生懸命、身振り手振りで感想を伝え、喜ぶメンバーたち。


台風の心配もあったが、文字通り台風を吹っ飛ばすライブとなった。お客さんとメンバーでともに成長してきたツアーも残り2公演。10/24のリキッドルームのチケットぴあの前売りは売り切れたという。メンバーたちが「本当に自信がある」と言うライブまであと1ヶ月半、次の9/19長野までも間が空くが、東京や新潟での対バンライブやイベントなども入っているため、さらに進化した姿を見せてくれるに違いない。

 

9/4(日)福岡Livehouse&ClubPEACEセットリスト

1.Hamidasumo!(Heaven&Hell Remix)
2.Hamidasumo!
3.不意打て!!
4.ギザギザフリーダム
5.KAWAIIハードコア銀河
mc
6.白玉ディスコ
7.スキヤキ
8.難
9.聞こえる
10.めんどいしんどいPUNKするか
mc
11.SUN SUN SUN
12.花のドイリー
13.夢なんて
14.ナイトハイキング
15.ゆるビスタ!
mc
16.Only You
17.idアイドル
18.なつ おん ぶる ー
19.サマーボカン

アンコール
20.はみだしパラダイス
21.逃げろ!!

 

「WE ARE A ROCK FESTIVAL TOUR」
9月19日(月・祝)長野・NAGANO CLUB JUNK BOX
9月22日(木・祝)茨城・club SONIC 水戸

http://ylmlm.net/?p=2334

 

《TOUR FINAL》
「WE ARE A ROCK FESTIVAL TOUR FINAL-RETURN TO ZERO-」
10月24日(月)恵比寿LIQUID ROOM
open/18:30 start/19:30

前売 立見4500円(税込・入場時別途ドリンク代)
当日 立見5000円(税込・入場時別途ドリンク代)

 

チケット発売中!
http://www.hipjpn.co.jp/archives/41519