入院初日はそのまま救急病棟の病室で一泊することになった。
早い時間から眠り始めてしまったためか、夜中は何度も目が覚めた。
不安で孤独で寂しかった(´;ω;`)

1月20日(金)
朝が来て、内科の若い女性の先生(○田先生)が来てくださった。
そしてノートPCで昨日の胃カメラの画像を見せながら説明してくれた。
ぽっこり出べそのような腫瘍から赤い糸のような線が高く飛び出している写真を見せて、「ここ、出血してるのわかりますか?」って言われて初めてそれが血だとわかった。本当にめっちゃ噴き出しててびっくりした!そら貧血なるわ(*゚Д゚*)
この出血口を焼いて止血してくれたらしい。そしてちゃんと血が止まっているか今日また胃カメラで確認するらしい。
そして食事をするとまた刺激を受けて出血してしまう可能性があるから絶食で点滴だけと告げられた。ショーック(* ̄□ ̄*;・・・いや、でもこの時はそんなに食欲なかったかも。
あと、昨日の検査でこの腫瘍が何なのかを調べるために細胞を採取して病理検査に出しているとのこと。
○田先生は可愛らしくてとても感じのいい先生だったから話しやすかった♪(*^.^*)

貧血の進み具合(進んでいないか)を調べるために血液検査もした。
体重を測ったら48kgだった。

長時間授乳をしていないせいでオッパイがカチカチに硬くなっていて痛かったので、産婦人科から助産師さんが来てくれて少し絞ってマッサージの仕方を教えてくれた。
まだ胃がんだとは思ってなかったし、すぐに退院できると思っていたから、また授乳を再開するつもりだったし、母乳が止まってしまわないか不安だった。痛かったけど一生懸命絞った。
この時は自分のことよりも何より授乳のことばかり考えていた。
早くオッパイをあげたくて悲しかった。

胃カメラの時間が来て検査室まで車椅子を押してもらって移動。
別に歩けないわけじゃなかったけど、動くとまた出血する可能性が高くなるとのことで絶対安静を言い渡されていた。
そうそう、トイレもベッドの横に置かれた簡易トイレで済ますように言われていて、便の色を確認するために便が出たら看護師さんを呼んで見せなければならなかった。
もう羞恥心なんて感じなくなっていてどうでもよかった。
というか、他人の便を見なければならない看護師さんも大変だなーと思った。

検査室に行くと昨日検査してくれた女性の先生(合○先生)が待っていた。
(この病院女性の先生多いなー。。。しかも皆きれい!)
今回は初めから麻酔あり(^▽^;)
でも管を飲み込む時はまだのどの麻酔だけだったから、やっぱりおえぇぇってなって苦しかった(x_x;)
しっかりカメラを飲み込んだら、またまた足から「ぼーっとなるお薬」とやらを注射された。先生の指示で多めに注射されたようだ。先生の指示に看護師さんが「え?」って聞き返したら先生が「この患者さんは反射がきついから」と言っていた。昨日の私は吐きすぎてたらしい(^^;)

だんだんぼーっとなってきたけど、先生たちの会話は聞こえていた。
どうやらまだ少し出血しているらしい。
管の中に何か細いものを入れてまた止血をしてくれていた。
けどもうだめーおやすみなさーい...zzz

気づいたらまた病室のベッドの上だった。
しばらくして合○先生が来て下さり、出血が止まっていなかったことともう一度止血をしたことを説明してもらった。まだこの腫瘍が何なのかはっきりしないけど、おそらく手術で切ることになると思うとも言われた。
ちょっと大事になってきたぞとビビリ始めた・・・。

でもやっぱりまだ一番気になっていたのは授乳のこと。
合○先生に「何か気になることや聞きたいことありますか?」って聞かれて、「まだ授乳はしないほうがいいですか?」と質問。先生はちょっと驚いた表情。きっと「こんな時に何の心配をしてるんだこの患者は」って思っただろう(^^;)
そしてまあ予想はしていたけど、今は点滴もしてるから授乳ストップとのお達し。
もうそれがショックで悲しくて、先生の前で涙が出そうになったのをぐっとこらえたけど、目には涙が溜まっていたと思う。
授乳ができないのがこんなに辛いなんて思わなかった。
いつも当たり前のように毎日3時間おきに授乳していたことが当たり前じゃなくなった。
あんなにオッパイが大好きな子なのに・・・ちゃんとミルクを飲んでるだろうか。突然ママと離れて泣いてないだろうか。心配で申し訳なくて胸が押しつぶされそうだった。

先生が帰った後、担当の看護師さん(年配のベテランぽい人)が来て、今先生とお話して、どんなことを説明されたか、どう思ったかなどを質問された。(ちゃんと理解できているか動揺していないかなんかを確認していたのだと思う)
一通り自分なりに理解したことを説明して、やっぱり一番気になっている事はいつまで授乳できないかということだと伝えたら、看護師さんもまたちょっと驚いた表情になって、「どうしてそんなに授乳が気になるの?」と逆に質問された。
なんかもう限界がきて一気にブワーって涙が出てきて止まらなくなって、看護師さんの前で号泣してしまった。
ティッシュ箱を持ってきてくれて、「ごめんね。ただ、お母さんや誰かから母乳じゃないとだめとかそんな風に言われたのかと思って、ミルクでも十分栄養はあるし、ちゃんと赤ちゃんは成長するから大丈夫だよ。って言いたかったの」と優しくなだめてくれた。
思いっきり泣いて、話を聞いてもらったら、なんだか少し楽になった気がした。(そうか、世の中にはミルクで育てているお母さんもたくさんいるのに、何で私はこんなに母乳にこだわっていたのだろう)と。また退院してから母乳をあげられるように、今はしっかり治療をしてオッパイマッサージを頑張ろう。と何かが吹っ切れたような気がした。

その後すぐに病室を移動することになった。
最初に入院したのは救急病棟だったので、消化器内科の病棟へ移動。
4人部屋で、女性の年配の方が3人入っていた。
消化器内科ということもあってか、みんなベッドの横にそれぞれ簡易トイレが置いてある。
皆カーテンを引いて閉じこもっている感じ。
ちょっと陰気臭い部屋だと思った・・・。若干臭うせいもあったと思う。

引き続き私は出血防止のため絶対安静。
トイレは横の簡易トイレ。
点滴と脈なんかを常に測っている機械?をつけられていた。
トイレや寝返りなんかで動いたら脈が早くなるみたいで、その度に看護師さんが飛んできた。
私そんなに危ない患者だったのかな・・・?(-。-;)

主人が荷物を持ってきてくれて、今日受けた説明を一通りした。
今日は仕事を休んで、子供たちの荷物をそれぞれの実家に運んだりミルク用品などを買い足したり、散らかったまま出てきた家の掃除と洗濯も片付けてきてくれた。
子供たちも泣かずに元気にいい子にしていると教えてくれた。次女はすっかりミルクを気に入ってグビグビたくさん飲んでいるらしい。一安心。

その夜は全然寝付けなかった。
自分が何の病気かわからないこと、いつ出血が起こるかわからない不安、いつまでこの状態が続くのかわからない先が全く見えない不安などがぐちゃぐちゃで気持ちがかなり不安定だったことが一因。
もう一つは相部屋の他の患者さん!
向かいのベッドでは夜中ずっとゲーゲーと言っている。(吐いてる?)
隣の人はしょっちゅうトイレしてる。
斜め向かいの人はたぶん認知症気味?数分おきにナースコールしては看護師さんを呼びつけ、寝返りさせてもらったり、水を飲ませてもらったり・・・はては何も用事がなくて看護師さんに注意されてたり(;´Д`)

そんな感じでなかなか寝付けなかった。
一度、寝返りをした時に急に胸がドキドキいい始めて、動機が激しくなった時は怖かった・・・。
ナースセンターからピーピー鳴ってる音も聞こえてきて、自分についてる機械の音だとわかった。やっぱり脈拍が上がってるんだとわかって、ナースコールしようか迷っていたところにすぐに看護師さんが飛んできた。
寝返りしたら急にドキドキしはじめたと説明して、ちょっとしたら落ち着いてきたので看護師さんも安心して戻って行った。
本当にいつ出血してもおかしくない危ない状況なんだなと改めてわかって不安で泣きながら眠った。


まだまだ続く。。。



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