救急車で運ばれた私。
病院に到着後、担架から処置ベッド?に寝かされて、救急チームの若い男女の先生方4~5人に取り囲まれた。
救急車の隊員さんが状況を簡単に説明してくれて、さっきのココアが入った袋を引き渡しているのが見えた。
先生から私にもいくつか質問されてこれまでの状況を説明。
そしてあっという間に身包みを剥がされちゃった(笑)
その日は朝から体調が悪かったし、病院に行くだけだったのでジーパンのラフスタイルで靴下なんてもこもこの部屋ソックスのまま(^^;)その時かすかに恥ずかしかった(笑)

両腕は点滴と輸血用(この時点ではまだ輸血してないけど、万が一用)のための針を繋がれていた為、男の先生に「足の付け根から血を取らせてもらいますねー。ちょっと気持ち悪いけどごめんねー。」と言われた。私は別にそういうのを恥ずかしいとか思わなかった。たぶんちょっと前まで産婦人科で股開けて診察されることに慣れていたせいだと思う(笑)出産を経験した女はそういうのに強くなっているのだと思う。

もう一人の男の先生は私の枕元に立っていて色々質問攻め。
その時にどうしても気になっていた授乳のことを告げた。「家で3ヶ月の赤ちゃんが待ってて、授乳の時間過ぎてるんですけどミルクは飲まないんです」
今考えたらそんなこと先生に伝えてどうにかなるものでもないし、この状況で帰れるわけがないのにね(^^;)
先生は「それは困りましたねー」と困った顔をして心配してくれたけど、さっきの採血した先生に「今はまず自分の命を心配してくださいよ!」と怒られた(^^;)
後で主人に聞いたところによると、どうやら命にかかわる状況だったらしい。
出血多量で死ぬところだったかもしれない。

そして女性の先生が来て「すみません、ちょっと気持ち悪いと思うけど、便の色とお尻の中に傷がないか調べさせてくださいね」と言ってお尻に指を突っ込まれた!さすがにちょっと気持ち悪かった(笑)そして先生「下は黒!」と叫ぶ。そしてそれに合わせて、さっき渡されたココアを調べていた先生も「上も黒!」と叫んだ(笑)真っ黒だ(笑)

胃カメラの検査をすることや輸血の説明された。
そして寝たまま同意書にサイン。血が抜けすぎてて手に力が入らず上手く書けない。

その頃主人が到着。先生から大方の説明を受けた後、残りの同意書もサインしてた。
私はその間に家で父が子供たちと待っていること、授乳のこと、父の車を病院の駐車場に置いたままなので後で取りに行ってほしいことを伝えた。

そしてそのまま胃カメラ検査へ連れて行かれた。
運ばれている間さっき枕元で質問攻めしてた男の先生が「胃カメラは結構辛いですけどね、たぶん出産よりはマシですよ」だって。男のオマエに出産の痛みがわかのか・・・と心の中で突っ込んだ。全然比較になっていないので何の励ましにもならなかった(--;)

検査室では内視鏡担当のきれいな女性の先生がかけつけてくれた。
その時の私の格好は、授乳キャミ(カップがついたやつ)とパンツの上に検査着を着せられていた。
看護師さんに「このキャミソール金具付いてる?」と聞かれ、「あ、紐の部分についてます」と答えると「切ってもいい?」・・・・ちょっとの間考えたが「いや、それは困ります」と私。もうヨレヨレなんだから切ってもよかったと今では思う(笑)きっと看護師さんも同じことを思ったはずだ。おかげで寝転がったまま検査着の中のキャミだけ脱がせてもらうという面倒くさいことをさせてしまいました。すみませんでした。

麻酔の説明を受けたときに、この期に及んで授乳のことが気になってしょうがない私は麻酔を拒否。(オバカ・・・)
管を通すために喉の麻酔だけしてもらうことになり、シューっと麻酔のスプレーを喉に吹きかけられた。・・・マズイ(x_x)
そしてマウスピースを咥えて、内視鏡が入ってきたーーーー!
おえぇぇぇぇぇぇぇぇ(x□x)く・・・苦しすぎるー(泣)
何度も吐いた。出血してるもんだから真っ赤な血で口の周りはかなり悲惨なことに!
やはり胃の中は血まみれで何も見えなかったらしく、一旦胃の中を洗われた。
そしてやっぱり胃の中で出血が起こっている模様。
先生はちょっと困惑したような驚いたような感じで他の先生方と話していた。
そうやら予想外にものすごい量の血がピューっと噴き出していたらしい。
出血しすぎのため輸血が始まったようだ。

止血の簡単な手術?をすることになり、器具交換?のためか一旦カメラを抜かれる。
その間にもかなり吐いた私はもう「また飲むのー?」と半泣き状態・・・。先生に「まだ結構かかりますか?」と聞く。「うーん、さっきと同じくらいの時間かな?」と先生。
もうギブアップ!「やっぱり麻酔してください」
ということで足の甲から注射された。先生によると「ぼーっとなるお薬」だそうだ。
もう一回カメラを飲むときにオエーって吐いたけど、すぐにぼーっとなって眠ってしまったらしい。

気が付くと病室のようなところのベッドで寝ていた。
あの後内視鏡手術で止血してもらい、CT検査もやったらしい。
なんとなくぼんやりとCTの部屋へ運ばれている部分だけうっすら覚えていた。

時間はもう夜の9時を回っていた。
ちょうどその頃主人が戻ってきて、色々と状況を説明してくれた。
検査が終わってから、車を取りに行ってくれて父はもう家に戻ったらしい。
主人の両親がミルクセット一式を買ってかけつけてくれて、父も含めてじじばば3人でアタフタとミルクを作って一生懸命飲ませてくれたらしい。最初は拒否していた次女も、母乳はもらえないことを察知したのかようやく観念してミルクを飲み始め、美味しかったのかグビグビと一気に飲み干したそうだ。

2歳の長女は父が連れて帰り、次女は義両親が連れて帰ってくれた。
父は仕事人間だったし育児なんて参加したことがなかったので、母がいない状況での赤ちゃんのお世話は自信がなかったようだ(笑)長女ならある程度の会話はできるし、ご飯も普通のものを食べられる。

それを聞いてとりあえず私もほっとした。授乳の心配はしなくてよさそうだ。
そして看護師さんも来て、今日はこのままここに入院することになることを告げられて、主人に持ってきて欲しい荷物のことや明日窓口で入院手続きをして欲しいことなどを説明していた。
そして私には、明日また胃カメラで止血の確認の検査をすることを告げられた。アレをまたやるのかと思っただけでかなり憂鬱になった・・・。
一体私は何の病気なんだろう・・・。
この時点でもまだ胃がんだなんて思ってもみなかった。

私はまだ麻酔の影響でボーっとしていて眠たかったので、その後すぐにまた眠った。
長い長い一日が終わった。

この日主人は夜中ずっとネットで胃の腫瘍や出血について調べまくっていたらしい。


続きはまた明日。
おやすみなさい☆



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