8月22日、23日の中日戦に連敗したときに、

だいぶ心が折れました。特に22日の延長戦での

敗戦はキツかったですね。研究量、気持ち、

そして戦力的にも中日に劣っているように思えた

内容でした。

 

その後、24日の3戦目はなんとか取り

巨人戦も苦しいながらも3連勝して、2位も

臨めるところにきましたが

 

昨日今日の連敗はいけませんな。

正直、先発投手が苦しい試合ではありましたが

それは相手も同じですよ。

失礼ながら、最下位チーム相手に7勝10敗2分

ですのでね。

「他チームが打っている投手を打てない」

「他チームが抑えている打者に打たれる」

ということです。それがよく表れた連敗です。

 

 

巨人もDeNAも1勝2敗だったので、順位争い

の相対的な関係は変わっていませんが

 

そういうことではないんです。

 

戦力的な問題、選手一人一人の意識の問題、

ベンチの采配等、何と言いますか、

「野球の質」

みたいなものが、他チームより劣っていると

感じるんです。

 

「野球の質」 で言うならば、2位~5位は

巨人、中日、DeNA、広島の順番になるのが

妥当です。

 

もちろん、順位は相対関係ですので、

他のチームの動向によって

いい方向に変わることもありえます。

 

しかし、この程度の野球しかできないチームが

2位3位になったとして、来年に何かつながるもの

があるのでしょうか。

 

2013年は借金3での3位でしたが、

チームの形ができつつあることが感じられました。

実際、翌年から6年間、優勝争いに参画できて

います。

 

「春先に比べて、こういうところがよくなったな」

みたいなところがまったく感じられないのが

現状です。むしろ、できていたことができなく

なっているのが目立ちます。

 

シーズンは残り6分の1です。

何か見せてもらえるでしょうか。

広島東洋カープ 5-4 中日ドラゴンズ

 

 

嫌な形で連敗した後の3戦目。

 

6回表にエラーから3ランホームランで2点差に

される。

 

6回裏、2アウト一塁から石原の二塁打が

エンタイトルツーベースになり、一塁ランナーの

佐々木がホームインできない。結局無得点。

 

この結果だけを見ていると、流れが完全に

中日に行きそうに思えますが

そういう感じはなかったです。

 

6回裏の終わり方が、中村奨成のピッチャー返し

の打球が、弾かれ方の加減で内野安打に

ならなかった、というものでした。バッティングの

内容としては悪くないもので、こういう逸機の場合

は相手に流れがいくことは少ないです。

 

そもそもこの6回裏は、三者凡退で終わるはず

でした。2アウトランナーなしからの佐々木の

打球をチェイビスが後逸(記録はヒット)したこと

からチャンスになったわけです。

 

結局は、「ちゃんとした野球」 をやったかどうか

なんですよね。

残り試合も少なくなり、「内容より結果」 なのは

当然なのですが

 

結果が重要だからこそ、「ちゃんとした野球」

「いい凡打」 が大切になってきます。

私は古い人間なもんで、数年前までは

指名打者制(以下 DH制)には絶対反対でした。

本来の野球の姿ではないと思っていました。

 

しかしですね。

時代が変わっています。「考え方」 とか

「世界的な潮流」 とか以前に、ピッチャーの負担が

ものすごく増しています。

 

バッターは毎日練習できるが、ピッチャーはそういう

わけにはいかない。

これは50年近く前、南海の監督だった野村克也氏

の言葉で、近い将来、「打高投低」 の時代が来る、

ということを示したものです。実際、そのとおりに

なりました。

 

それが近年、変わってきているわけです。

当然の帰結として起こったことを、押し返す波

なのですから、すごいことです。

 

昔、「良い」 とされたピッチングフォームは、今は

見なくなりました。

先発投手の完投は少なくなり、中5日での先発も

減っています。

勝ちパターンで投げるリリーフ投手も何人も用意

されるようになりました。

リリーフ投手のイニング跨ぎも減っています。

 

そして気候が変わっています。

 

ピッチャーに求められるレベルが上がり、身体的

負担も増え、起用法も変わってきた、ということです。

 

連投するピッチャーを見ると、チームを問わず

心配になります。

 

DH制は、ピッチャーの負担を間違いなく軽減させます。

先発投手がバッティング練習をしなくていい、という

のもそうなのですが

 

打順が回ってこないので、代打を出されることも

当然なくなります。

劣勢でも、先発投手を引っ張ることができます。

劣勢のときに中継ぎを長く投げさせることもできる

ようになります。

結果、特定の投手の登板が過重になることが

なくなります。ベンチ入り投手の人数も減らせる

かもしれません。

 

現状のセ・リーグの野球が、図らずも

「一試合に、ピッチャーをたくさん使う必要性が

ある構造」

になってしまっている。これは否定できないでしょう。

 

有利不利の問題ではなく、気候も含めた

「時代の変化」 に対応するという意味で

DH制は肯定できると思っています。

広島東洋カープ 5-6 読売ジャイアンツ

 

 

ワンサイドゲームになりそうなところを

一打同点までいった、という見方もできる

のかもしれませんが

 

今日の試合で、どれだけ相手がプレッシャーを

感じていたでしょうか。

それ以上に、今後の試合に影響するような

内容だったのでしょうかね。

 

4点とった5回裏もそうなんですが、

「萎えるアウト」 が多いんですよね。

言ってしまえば、根本的な技術不足だったり、

思考能力の欠如だったりを見せてしまう選手が

多いんです。相手からすれば

「こう攻めれば大丈夫」 「よっぽど間違えない

限り大丈夫」 って感じだと思います。

 

経験の浅い選手だけがそうなっているなら、

まぁ、しょうがないんですけどね。どう考えるか

ですね。

 

今日は4番、6番、7番でした。

これまで7番打ってて、今日は途中出場で9番

に入っていた選手も、一本出たものの、あとの

2打席は内容も結果もダメでした。

 

両外国人も20代なので、「経験が浅い選手」

と言っていいんですかね。

矢野や末包を使わないのはどうなんでしょうか。

 

いずれにしても言えることは

「今、結果を出せる選手」 を選択すること、

打順を組むことは不可能だということです。

 

ある程度の 気持ち を感じられた試合でしたが、

そうだからこそ、見えてくる現実です。

このことをどう考えるかですね。

広島東洋カープ 3-6 阪神タイガース

 

 

ホームで3連敗、対阪神8連敗と、数字的には

キツいですけど

今日に関しては、ポジティブな要素をしっかり

感じた上で、反省すべき敗戦だと思います。

 

8回裏、1アウトから3連打で満塁のチャンスを

作りました。あの時点では、試合はわからなく

なっていました。

9回裏も先頭打者が出ました。

 

3点ビハインドでも、「ひょっとしたら」 まで

持っていきました。

チャンスを逸したのは事実ですが、チャンスを

作らないと逆転は起こりえないというのも

当然ながら事実です。

 

ホームランを打てる選手が少なく、得点力が

いまひとつではありますが

どこのチームも、この暑さで投手陣は厳しいです。

中終盤の粘りに、自分たちでもっと期待しても

いいと思います。

 

敗戦投手となった島内。調子がよくなかった

ですが、「ホームなので同点までOK」という

気持ちが持てていたかどうか。

 

決勝打を浴びた森浦は準備ができていたのか。

2点を勝ち越された後、冷静さは保てていたか。

あの場面、2点ビハインドでとどめていたら、

全然わかりませんでした。

 

この3連戦、早めにベンチが仕掛けることが

多かったですが、そういったものが、選手に

マイナスに影響してしまっています。

 

逆転されたら、即、負け、ではありません。

再逆転もありうる。

8回裏の3連打を、そういう 「当たり前」 のこと

を思い出させるきっかけにしてもらいたいです。

広島東洋カープ 1-3 阪神タイガース

 

 

相手は二桁残塁なんですが

拙攻、という感じではないんですよね。

8番の坂本が9番までつないだ結果、生じた

残塁が3あって、8回表は2アウトランナーなし

から栗林を攻めての満塁です。これらを除くと

残塁は5になります。

 

大瀬良や中﨑が 「よく粘った」 と言っていい

ところもありますが

しっかりと 「攻撃」 されているんですね。

それで、7回表に2点差にされたところで

「大差をつけられた」 みたいな感覚になって

しまいました。

 

実際、大差なんですよね。

「野球の質」が違いすぎます。

戦力的に劣っている中で、どうすれば対抗できるか。

それを逆に相手にやられています。

決勝点が併殺崩れ、というのも象徴的ですね。

 

今日に関しては、自ら追い込んでしまっている

ところもありますよね。特に8回裏、1点でも返して

いれば9回裏はわかりませんでした。中村奨成に

代打末包はどうでしたかね。

 

劣勢になることを怖がっていては、本来の力は

出ません。

日曜日に、9回に逆転して勝ったばかりです。

目の前の一つのアウト、一本のヒットを目指す

ような単純な姿勢が、むしろ必要かもしれません。

読売ジャイアンツ 2-3 広島東洋カープ

 

 

内容的にはいろいろ言いたくなる試合でしたが

勝ったことは大きいですね。

この3連戦は、両チームの状態を考えると、

多分負け越すと思っていました。1勝2敗でも

いいかなと。

今日勝って、1勝1敗1分で終われたのは

よかったですね。

 

初戦は完封負けでしたが、ファビアンの「感じ」

がよくなっているように見えました。

2戦目も無得点でしたが、多少の光明はあった

ように思えます。

今日の逆転勝ちは単なる偶然ではなく、伏線や

過程があります。

 

今日出場しなかった末包、8回表の矢野、9回表

の小園、石原など、「バッティングの意図」 に

問題がありそうな選手もいますが

こういうものが少しずつ解消されていけば、また

打線がつながるときも来るでしょう。

 

負けていたらズルズル行きかねなかった試合を

勝てたことが、伏線や過程になることを期待します。

北海道日本ハムファイターズ 8-7 広島東洋カープ

 

 

監督は自分のミスと言っているようですが

 

 

ミスではありません。それ以前の

「基本的な認識」 の部分で

大きな間違いを犯しています。

 

7点差を追いつかれるとか逆転されるというのは、

事例としてはさほど多くありません。

しかし 「一打同点までいった」 というケースは、

かなりあるでしょう。

「ホームランが出れば同点、までいった」 という

ケースまで含まれば、これはもう、日常茶飯事、

よくある普通のことです。

 

何が言いたいのかと言いますと

 

序中盤での大量リードというのは、

「勝つ可能性が高くなった」

ことは確かですが、

危なくなることは普通にありうる

ということなんですよ。

 

それを勝手に

楽に勝てる可能性が高い

と解釈してしまった。それが逆転負けの原因です。


危なくなったとしても、それはよくあること。

そうなったときに、どうやって 「リードしたまま

27個目のアウトをとるか」 を考えていなければ

いけません。

 

ギリギリでもいいんです。その気持ちがあれば、

レイエスの同点タイムリーもセンターフライで

終わったかもしれません。

 

8回裏に、森浦も島内も用意させていない

というのは、非常に恥ずかしいことです。

「ミス」 という言葉で片付けてはいけません。

広島東洋カープ 5-3 読売ジャイアンツ

 

 

3点リードの7回表、島内が2失点しました。

 

先頭打者を自らのエラーで出し、1アウト後に

フォアボール。2アウトをとったところで、

ピッチングコーチがマウンドに行きましたが、

直後に打たれました。

 

ピンチを2アウトまでこぎつけてから打たれる、

ピッチングコーチがマウンドに行った直後に

打たれる、こういうのをよく見ます。

 

徒然草の 「高名の木登り」 で、

弟子が低い位置まで降りてきたタイミングで

「あやまちすな。心して降りよ」 と声をかけた

というエピソードがあります。危ないところでは

自分で気を付けるが、そこを脱したときがむしろ

危ない、ということです。

 

2アウトになってからピッチングコーチが行くのも

それに近い考え方なのでしょうが、

 

木から落ちてますよね。

 

おそらくですが

ピッチングコーチの指示を活かすことができない

ピッチャーなんですよ。特に島内は、悪いときは

どうにも自分で制御ができません。

 

ピッチャー自身に 「引き出し」 が少ないんですね。

特に、調子が悪いときにどうするか、の手段を

持っていない。

 

8回表のハーンは、2アウト二塁が2アウト満塁に

なってからピッチングコーチがマウンドに行きました。

ここは、二人続けて出塁させてしまった後なので、

指示云々よりも 「間」 として意味があったでしょう。

 

今日はお互いに出た守備のミスの

「傷の大きさの違い」 で勝てました。喜んでばかり

ではいけません。後ろのピッチャーの不安定さに

どう対処するか、今一度考えるべきときです。

広島東洋カープ 8-7 横浜DeNAベイスターズ

 

 

神宮の試合、そして今日、ストロングポイントである

はずのリリーフ陣が乱れてしまいました。

広島での開幕3連戦で、4番5番が故障しました。

 

神宮の試合、すんなり勝っていれば、延長戦にならず、

二俣のケガも起こりませんでした。

しかし二俣はその後も出場を続け、今日は大事な

場面で送りバントを決めました。

 

今日、すんなり勝っていたら、森浦の好投も、

田村のサヨナラホームランもありませんでした。

森浦は対戦した6人のうち5人が、苦手な左打者

でした。

田村は昨年苦しみ、今年もキャンプ序盤は

試行錯誤でしたが、何かをつかみかけている

のは確かで、それが今日のサヨナラホームランで

結実が近づくかもしれません。

 

今年に関しては、勝敗(貯金の数や勝率)は

あまり期待できないかもしれません。厳しいシーズン

になるかもしれません。ある意味、逆境です。

 

リリーフ陣の乱れ、選手のケガ、そういうものも

逆境です。

なんだかんだで、補う選手、何かをつかむ選手が

出てきているのは、評価していいと思います。