無縁坂。 | ラストクォーター・・・・・・・心若き友人へ

無縁坂。

       無縁坂


本郷から池之端に抜ける坂


昇りも下りも ともに切なさがある


旧岩崎邸の長い塀が続く道の対面には瀟洒なメゾン


過去と今が同居する坂は


自分そのものだ


  ラストクォーター・・・・・・・心若き友人へ-3



法曹への夢を叶えるために励んだ若き日々


図書館で一日を過ごした帰宅時


充実感で坂を下りた日は少なく


思い悩むことが多かった


  ラストクォーター・・・・・・・心若き友人へ-2



でも


そんな時を数年過ごせた自分は恵まれた存在だった



漱石や鴎外が暮らした街から横山大観の屋敷街へ


  ラストクォーター・・・・・・・心若き友人へ-1


そして


花の雲を挑む池之端周辺


  ラストクォーター・・・・・・・心若き友人へ-5



同時に


無縁坂辺りは弥生文化の街


そして 若者が淡い想いを抱いた街



今は


坂を下りながら眺める先には


新たな息吹がある



それは


  ラストクォーター・・・・・・・心若き友人へ-4


いつの世のでも 三四郎の旅の途中にある無縁坂


名とは裏腹の人情坂だ