お休みの日に久しぶりに辰巳芳子さんの映画を見ました。
大好きな辰巳芳子さん。
いつかいつかスープ教室に行ってみたいです。
なんて言いながら、出汁はほんだし使ってる~~。汗
辰巳さんの「そぅねぇー」って言う言い方が好き。
時々、少女のようにケラケラ笑われる笑い声が好き。
厳しいけど冗談もちゃーんとおっしゃるんです。その冗談も好き。
前に見た時に大好きになった言葉。
「野山のすがれをありったけ集めて名残の一瓶を生ける。」
日々を大切に生きる、ってこの言葉に凝縮されているような気がして。
今回改めてじっくり見て、またいい言葉に出会いました。
けんちん汁を作るのに根菜類を鍋で炒めている時のお話です。
へらによって野菜類がまごつかないようなへら使いをしなきゃならない。
野菜がいやがるようなへら使いはしないことですね。
あっちが混ざったら今度はこっちへ来るだろうなと
そういう予感を持って混ぜてもらいたいものだと野菜は思っていると思うの。
それは私が子供の時に体を洗ってもらったその記憶なのね。
いろんな人が当時お風呂に入れてくれたの。
かわるがわる洗ってくれるんだけどね
人によっちゃあの人の番なんだけどイヤだなって、そういう人もあったですよ。
まごまごしちゃうのよ。あっち洗ったりこっちを洗ったりしてね。
母はね順繰りに左から右へ、また右から左へ。で背中が終ったら腕のほうへと。
お母様は今度はここをこう洗ってくれるなって思ってだから待ってて洗ってもらえたんですよ。
私はどうもその記憶をたどって鍋を混ぜているみたい。
そういう小さい時の記憶って不思議ですよね。
何事もまごまごさせないで生活する。
命あるものもないものもそれぞれ思いを持ってると思って
彼らがまごつかないように扱ってあげる。
丁寧に暮らすっていうことはきっとそういうことで
それは美しい所作にもつながっていくんだろうな。
忙しいからって、それを言い訳にしてはいけないんですよね。
茄子と白葱を揚げて、彼らがまごまごしないように並べてそうめんの出汁をかけました。
うーん。美しい~。笑