2012年11月1日。ついに、私も嫁をもらいました。
今日は午前中から相方の家族と親せきに同席していただき、弁護士事務所で婚姻登録のサインをしてきました。
ここしばらくはこちら香港の相方の部屋に居候していて、今日は登録をしても結婚式はまだ先に予約しているので実際の生活が何か変わるわけでもなく、きっと結婚の実感はほとんどないのだろうな、、、、と、思っていたのですが、弁護士さんの執り行う「儀式」で婚姻を「法的」に終えたいま、嬉しいというか、幸せというか、なにか満ち足りたような気持ちに浸っています。
それでもブログを書いている私は、決してノロケるわけではありません。香港の生の生活を、できるだけタイムリーにお届けするのです。そして、私たちの幸福も少しだけ、シェアです。嫁も今頃、インターネットで友人たちに結婚報告中です。
さて、結婚なのになぜ弁護士事務所かというのが、日本の皆さんには謎だと思います。
イギリス系のシステムを多く導入している香港は、結婚は届け出を出せばいいというわけではなく、政府指定の婚姻登録所で登録官のもと、神(もしくは宗教がなければ立ち会いの証人たち)に宣誓をしたうえで自らの結婚証明書にサインをすることで、法的に結婚が成立します。
しかし、コストが安い簡易結婚式場でもある婚姻登録所は常に予約がいっぱい。なので、「法」の代理人である弁護士さんが登録官の代理となって、法的に定められた儀式(solmenised ~~)を執行してくれます。その分、高くはつきますが、弁護士さんに来てもらえば結婚の場所を選ばないということで、香港中の結婚式場で弁護士さんが引っ張りだこのようです。
また、教会の牧師さんも、同じように登録官の代理をする資格を持つ人は多いらしいです。教会での結婚式をリードしてくれる牧師さんが弁護士さんの代わりも務めてくれたら、式もスムーズだし楽でしょうね。
そして、私たちの場合は、結婚式だけは準備期間を置いて12月まで待つことにしているので、今回の婚姻は弁護士さんの事務所で法的な儀式だけしてもらいました。女性弁護士さんが英語でペラペラっと式を執行していく様は、なかなかカッコよかったです。
で、婚姻の儀式は午前中で済ませ、午後は香港特別行政区入境事務所と在香港日本国総領事館をハシゴして、配偶者ビザの申請書と日本側の婚姻届もどうにか提出することができました。
これで、私たちも無事結婚。相方のことはこれから「嫁」と呼べるようになりました。少しだけ、まだ不思議な気分ではありますが。
せも、結婚式はまた別の日。結婚記念日をどちらの日にしようか、という私に対して、両方ともお祝の日にしよう、という嫁。
どちらの日もちょっとずつお祝することになりそうです。今日のこれも、ちょっとだけ、半分だけ結婚だね、と。
さらに帰りには、友人の生後半月の赤ちゃんを訪ねて子供への意欲を燃やしたりして、なかなかに長い一日になったのでした。