適正株価の簡便な計算法
一般的な目安としての、適正株価の計算方法というのは、利益成長率とPERとを比べることでしょう。
個人投資家はほとんどやりませんが、簡単にやり方を書いておきます。
①利益成長率を求める
②PERを求める
③①と②を比較する
1.割高かも知れないといわれている7839SHOEI東証2部の例。
①利益成長率を求める
これによる↑2000年9月の1株益0円で、会社四季報の2009年9月の予想1株益261円なので、9年間の利益成長率をエクセルで計算すると。
(261/9)^(1/9)-1=45なので、平均利益成長率45%となる。
5年間の利益成長率を計算すると。
2005年9月の1株益103円なので、エクセルで計算すると。
(261/103)^(1/5)=20なので、平均利益成長率20%となる。
②PERを求める
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=7839
これによると株価1566円でPER14倍となる。
③①と②を比較する。
PERが平均成長率まで上がるとすると適正株価は。
9年利益率だと、1566円÷14×45=5033円
5年利益率だと、1566円÷14×20=2237円
利益成長率から言うと、適正価格は2200円程度。
バカが買えば、5000円もあるだろう。
2.割安かもといわれている4502武田薬品工業の例。
①利益成長率を計算すると。
1998年の1株益92円で、会社四季報の2009年の1株益予想498円なので。
11年では、(498/92)^(1/11)-1=16なので、16%となる。
直近5年では、(498/322)^(1/5)=9なので、9%となる。
②PERは17倍で、株価は6450円。
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=4502
③①と②を比較すると、適正株価は。
11年利益率だと、6450円÷17×16=6070円
5年利益率だと、6450円÷17×9=3414円
利益成長率から言うと、適正価格は6000円程度。
バカが売れば、3500円もあるだろう。
というように、適正株価なんていうのは、これくらいのぶれ幅があるということになります。
選んだのは、比較的マトモな銘柄です。