やっと、下巻を読み終えたので、上巻に続いて書評を書きたいと思います☆(^-^)/
「ソフィーの世界(下巻)~哲学者からの不思議な手紙~」
ヨースタイン・ゴルデル=著 須田 朗=監修/池田香代子=訳
下巻は、上巻の物語の世界と交錯する不思議な構成でした。
途中、主人公「ソフィー」ともう一人の主人公「ヒルデ」の話が入り乱れて、
どこからどこまで現実で、
どこからどこまでが「物語の世界」なのか分からなくなるような、
不思議な経験をしました。
この巻で、僕がいちばん注目した件は、
ヘーゲルの「弁証法」について書かれている所です!
◆弁証法とは、
新しいひとつの思考が立ち上がったとき、必ずそれを否定する第2の思考が生まれる。
そして、その2つの思考の緊張状態が続くと、
その2つの思考の良い部分だけをとった、「第3の思考」ができて解かれる。
そして、人類の思考の歴史は、この「弁証法」的発展によって進んできたと
ヘーゲルは言っています!
最初の認識を「定立(テーゼ)」
それを否定する認識を「反定立(アンチテーゼ)」
そして、その緊張関係を解消する「総合(ジンテーゼ)」
この3つを合わせて「トリオ思考法」と呼び、
その3つ一組みが、さらに新しい「定立」の出発点になる、
というプロセスが面白いなと思いました☆
「なぜ、僕は弁証法に惹かれたのか」
といま、心のなかで自問してみたのですが。。。
それは、「僕が曲を作る中で、考えていたことと似てるな」と感じたからです。
特に今の時代の、
いまの世の中に溢れている
「対立」
「議論」
「争い」
みんな自分の意見が正しいと思い主張するけど、
実は、答えはもっと身近な、
もっと分かり易いところにあるんじゃないかって。
それは、例えばいま対立している人の「瞳のなか」とか・・・。
話し合い、分かりあえば
もっと、平和な世の中がつくれると思います!
この、本で学んだ「哲学」をそんな世界をつくることに
少しでも役立てていきたいです★
硬い話しばっかりになってしまったケド。。
この本は、普通に物語としても楽しめると思います!!
みなさんも、ミステリーを読むように手軽に、
「哲学」してみてはいかがでしょうか?('-^*)/
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