ショチトランを後にして、来た道を再び戻りさらに山を登っていきました。
次の目的地はクエツァラン。
「魔法の村」にも登録されているとてもステキな町です。
クエツァランは去年の1月に初めて訪れたのですが、そのときは雨が降っていてとても寒かったんです
この辺りの気候は年の40%しか晴れの日がないという、メキシコでは珍しくとても雨の多い地域なのです。
その40%の晴れの日というのが4~5月の今の時期だそうで、この時期に羊の毛を刈ったりするそうです。
前回は霧が多くて夕方しか晴れているところを見ていなかったので、今回はまた別の雰囲気が味わえそうです。
セマナ・サンタはビーチへ行く人が多いですが、山もなかなか人気のようでこの辺りは鱒釣りができたり、川や滝もあるので家族連れの車がたくさん走っていました。
前回はオフシーズンだったのでこれも大きな違いでした。
たくさんの車に挟まれながら山道を走り続けること約1時間。
1年3ヶ月ぶりにクエツァランに到着
町はたくさんの観光客でにぎわっていました。
早速中心部へ行ってみました。
左側に見えるのが中心広場にある、パロキア・デ・サン・フランシスコ・デ・アシス教会
左側が町のシンボルの時計台
クエツァランの市は通常日曜日に立つのですが、今週はセマナ・サンタなので木曜日からたくさんの露店が出ていました。
クエツァランの町も白壁に瓦屋根、石畳で、スペインのアンダルシアを思わせます。
パロキア・デ・フランシスコ・デ・アシス教会の正面。
この古びた感じがいいです
そして・・・
前回は毎晩ショーが行われるレストランでボラドーレスを見たのですが、セマナ・サンタなどの宗教行事があるときは1日中中心広場でこのボラドーレスのショーが行われているそうです。
教会の前でボラドーレスを見物する人々。
前回は夜であまり写真がよく撮れなかったのですが、今回も逆光で暗く写ってしまいました
私たちが着いたときにはすでに全員が頂上に上った後で、これから降りてくるところでした。
4人が逆さ吊りになって回転しながら徐々に降りてきます。
地上に降り立つ間際
驚いたのが、4人のうち2人が女性だったんです
この回は通常通り5人で行われていたのですが、この後には1本の綱の上下に2人ずつぶら下がって合計9人で行われている回もあってびっくりしました
さて、ボラドーレスを鑑賞したり露店で買い物したりしているうちにどんどん日が暮れてきました
そして1日中動き回ったので疲れもピーク
お腹もすいてきたので一休みして遅めのお昼を食べることに。
よさそうなお店を探していると、去年はなかったハンバーガーやサンドイッチなどの軽食のお店が。
見本のハンバーガーがおいしそうだったので、ここで食べることにしました。
ただ見本はビックマ○ク並の大きさでハンバーグは2枚、しかも茹でたじゃがいもにんじんも入っているのですごいボリューム
その半分にしてもらいました。
いつも思うのですが、メキシコのハンバーガーはマ○クや他のファーストフードチェーンのハンバーガーよりずっとおいしいです。やっぱり手作りだからでしょうかね。
お腹も満たされたところでまた中心広場へ向かって歩いていると、道の脇に座って刺繍ブラウスを売っている人たちがたくさんいました。
そのうちの一つでブラウスを眺めながらふと売っている人を見ると
あっ!!
何と去年の5月にサカトランという町でお会いしたアウストロベルタさんでした。
思いがけない再会に感激してしまいました
アウストロベルタさんのお住まいはショチトラン方面の村で、今日そこを通りかかったとき冗談で「アウストロベルタさん歩いてないかな。でも今頃またサカトランだよね」と旦那さんと話していたんです。
前回は娘さんと2人で、ご主人はいらっしゃいませんでしたが、今回初めてご主人とお会いしました。
とっても人のよさそうな方でお似合いのご夫婦でした
息子さんのお嫁さんがなくなってから、そのお子さんをアウストロベルタさんが面倒みなければならなくなったのでもうサカトランまでは行けないとおっしゃっていました。
サカトランも同じプエブラ州ですが、この地域からは山々を越えて反対側にあるので片道軽く7時間はかかるのです。
近くにこんな観光地があるのにどうしてサカトランまで行くのかと私が疑問に思っていたら、うちの旦那さんが「ここは競争が激しいからじゃない?」と。
確かにそうです。
本当に職人さんたちの生活は厳しいです。
幸いこのセマナ・サンタでアウストロベルタさんの商品はかなり売れたとのことでした。
また今度お会いする約束をして、オアハカへ向けて出発することに。
でも町の出口へ向かっている途中で民芸品市場の前を通りかかりました。
去年は雨の中2軒しか開いているお店がなかったので、気になってちょっと寄ってみることに。
今回はほとんど全部のお店が開いていました。
ボーイスカウトの団体がいました。
敷地は狭いのですが、新しくてきれいな市場です。
こちらは食堂。
お客さんがほとんどいませんでしたが、生演奏に合わせてダンスをしているカップルがいらっしゃいました。
気になるアクセサリーもあったのですが、もうこのときは見るのも考えるのも疲れてしまって・・・
結局全部のお店をさっと見て車に戻りました。
このときにはもう夜の8時ぐらい
このままオアハカに帰ると着くのは夜中の3時以降なので、疲れていることだしどこかでまた1泊することにしました。