町の人に聞いたところによると、お隣の村へ向かう道は舗装されていないけど、車で10分ぐらいということでしたが・・・
かなりの砂利道で4WDやトラックでないと厳しい道でした
仕方なくノロノロ運転で走ること30分ぐらい・・・
やっと村に到着しました
ここはお隣の町とは違い、本当に静かで何もない村ここに本当に刺繍のブラウスがあるか疑問でしたが、また道行く人に刺繍ブラウスの生産者のことを尋ねると二人の女性の名を教えてくれました。
しかし一人は身内に不幸があったとかで帰るのは明日だと・・・
もう一人の女性の家に行くと、キレイな刺繍ブラウスを着たおばあさんが出てきました。
「あ、そうそう、あの刺繍!」と私は心の中でつぶやきました。
どうやらこの村は女性たちが組合を作って刺繍ブラウスを販売しているようなのです。
でも会長はさきほど訪ねた、身内に不幸があって留守の方で他の方々は組合事務所が開いているかどうかわからない、と言っていました
今回の旅はもしかして不毛の旅に終わっちゃうのかも?とかなりあせりましたが、とりあえずおばあさんの家族が作ったブラウスを見せてくれました。
おばあさんはもう目が悪くて刺繍ができない、とおっしゃっていましたが、自分が刺繍したものを見せて下さいました。
本当に細かい刺繍です。
1枚のブラウスを仕上げるのに数ヶ月かかるとのことです。
このおばあさん一家はみなとても優しくて私たちを温かく迎えてくれました
刺繍ブラウスを着たおばあさんの写真を撮らせて頂きました。
村の様子。
本当に静かで時間が止まっているかのよう。
なぜか私の子供時代を思い出しました。
この小さな橋を老人や犬が行き来しているのが印象的でした。
村の教会
そして開いているかわからないけど、とりあえずみんなで組合事務所に行くことにしました。
運良く事務所は開いていましたよかった~~~
そしてたくさんの刺繍ブラウスやキャミソールを見せていただきました。
ブラウスはちょうどおばあさんが着ていたものと同じタイプのものがありましたが、持ってみたらかなり重い
刺繍糸がふんだんに使われているからなのです。
とても素晴らしいのですが、残念ながらサイズが私には大きすぎました
でもおばあさんの家で見せていただいた刺繍のブラウスは珍しいものだったので、せめてこれだけは記念に購入しようとまたおばあさんの家へ戻りました。
その刺繍ブラウスはこちら。
真ん中には教会と馬に乗った人が刺繍されていて、とてもメキシカンな感じです。
肩の部分にはライオンのような動物が。
裏にもしっかり刺繍が入っていて、下の部分には小鳥が並んでいます。
この後記念に家族写真を撮影
本当にあたたかい、いい家族でした
旦那さんがどこから来たのかと聞かれてオアハカ、と言うと
「オアハカってどんなところ?いいところだとは聞いているけど」と言われてショックを受けたと言っていました。
車で2時間という近さだけれど、この村の人は自分たちの村から出たことがないのです。
私のように海外へ行くのが当たり前になっている者には考えられない現実でした。
そしてまたしても、この村に迫っている文化消滅の危機・・・
若者たちは都市に出稼ぎに行き、この刺繍の文化の担い手は確実に減少しているのです。
そして昔はたくさんあったデザインも、年々忘れられ数が減って来ています。
今のメキシコはこういった文化を存続させることより、国の経済発展が優先されています。
メキシコ人たちはこの文化の重要性を認識していません。
この文化を継承させるには私たち外国人がなんらかの方法で援助するしかないのかもしれません。
そうこうするうちにもう日も暮れてしまったので、この温かい家族とお別れをして村をあとにしました。
この頃にはもう月が出ていました。
サボテンと夕暮れの景色。
もしかしたら10年後にはこの村の刺繍もなくなっているかもしれません。
私が購入したブラウスも博物館に所蔵されるかもしれません。
帰り道、そんなことをずっと考えていました。
そしてメキシコ中の村の刺繍のデザイン集や写真集を作りたいという夢が私の中に生まれました。
実現するかわかりませんが、少しずつ始めようと思います。
また近いうちにこの村に来たいと思いました。
かなりの砂利道で4WDやトラックでないと厳しい道でした
仕方なくノロノロ運転で走ること30分ぐらい・・・
やっと村に到着しました
ここはお隣の町とは違い、本当に静かで何もない村ここに本当に刺繍のブラウスがあるか疑問でしたが、また道行く人に刺繍ブラウスの生産者のことを尋ねると二人の女性の名を教えてくれました。
しかし一人は身内に不幸があったとかで帰るのは明日だと・・・
もう一人の女性の家に行くと、キレイな刺繍ブラウスを着たおばあさんが出てきました。
「あ、そうそう、あの刺繍!」と私は心の中でつぶやきました。
どうやらこの村は女性たちが組合を作って刺繍ブラウスを販売しているようなのです。
でも会長はさきほど訪ねた、身内に不幸があって留守の方で他の方々は組合事務所が開いているかどうかわからない、と言っていました
今回の旅はもしかして不毛の旅に終わっちゃうのかも?とかなりあせりましたが、とりあえずおばあさんの家族が作ったブラウスを見せてくれました。
おばあさんはもう目が悪くて刺繍ができない、とおっしゃっていましたが、自分が刺繍したものを見せて下さいました。
本当に細かい刺繍です。
1枚のブラウスを仕上げるのに数ヶ月かかるとのことです。
このおばあさん一家はみなとても優しくて私たちを温かく迎えてくれました
刺繍ブラウスを着たおばあさんの写真を撮らせて頂きました。
村の様子。
本当に静かで時間が止まっているかのよう。
なぜか私の子供時代を思い出しました。
この小さな橋を老人や犬が行き来しているのが印象的でした。
村の教会
そして開いているかわからないけど、とりあえずみんなで組合事務所に行くことにしました。
運良く事務所は開いていましたよかった~~~
そしてたくさんの刺繍ブラウスやキャミソールを見せていただきました。
ブラウスはちょうどおばあさんが着ていたものと同じタイプのものがありましたが、持ってみたらかなり重い
刺繍糸がふんだんに使われているからなのです。
とても素晴らしいのですが、残念ながらサイズが私には大きすぎました
でもおばあさんの家で見せていただいた刺繍のブラウスは珍しいものだったので、せめてこれだけは記念に購入しようとまたおばあさんの家へ戻りました。
その刺繍ブラウスはこちら。
真ん中には教会と馬に乗った人が刺繍されていて、とてもメキシカンな感じです。
肩の部分にはライオンのような動物が。
裏にもしっかり刺繍が入っていて、下の部分には小鳥が並んでいます。
この後記念に家族写真を撮影
本当にあたたかい、いい家族でした
旦那さんがどこから来たのかと聞かれてオアハカ、と言うと
「オアハカってどんなところ?いいところだとは聞いているけど」と言われてショックを受けたと言っていました。
車で2時間という近さだけれど、この村の人は自分たちの村から出たことがないのです。
私のように海外へ行くのが当たり前になっている者には考えられない現実でした。
そしてまたしても、この村に迫っている文化消滅の危機・・・
若者たちは都市に出稼ぎに行き、この刺繍の文化の担い手は確実に減少しているのです。
そして昔はたくさんあったデザインも、年々忘れられ数が減って来ています。
今のメキシコはこういった文化を存続させることより、国の経済発展が優先されています。
メキシコ人たちはこの文化の重要性を認識していません。
この文化を継承させるには私たち外国人がなんらかの方法で援助するしかないのかもしれません。
そうこうするうちにもう日も暮れてしまったので、この温かい家族とお別れをして村をあとにしました。
この頃にはもう月が出ていました。
サボテンと夕暮れの景色。
もしかしたら10年後にはこの村の刺繍もなくなっているかもしれません。
私が購入したブラウスも博物館に所蔵されるかもしれません。
帰り道、そんなことをずっと考えていました。
そしてメキシコ中の村の刺繍のデザイン集や写真集を作りたいという夢が私の中に生まれました。
実現するかわかりませんが、少しずつ始めようと思います。
また近いうちにこの村に来たいと思いました。