理由に正当性はいらない?
何かを主張したら必ずその理由を書いて下さい。
とか、
お客さんに何かをして欲しければ、必ずその理由を
説明してください。
とか言っていると、心理学を学んだ人などは「内容はともかく、理由を言うのが大事なんですよね♪」と、的はずれな
見解を示してくれたりします。
んなわけないだろと。
理由はただ言えばいいというモノではなく、例え、相手が弁護士だろうと ぐうの音も出ずに納得してしまうような、
完全無欠に正当な内容でなくてはいません。
いやまあ、確かにそーゆー“理由の内容は関係ない”という心理学の知見はあります。
よく引き合いに出されるのがコピー機の実験ですね。
コピー機を使おうとしている人に対して、「コピー機を先に使わせて下さい」と頼んで、どのくらいの確率で承諾してくれるか・・・理由の有無と内容によって違いはあるのか?
という実験です。
「コピー機を先に使わせてくれ」とただ単純に頼んだ場合、60%の人が先に使わせてくれました。
「急いでいるので、先にコピー機を使わせてください」と一見まともな理由をつけて頼んだ場合、94%の人が先に使わせてくれました。
そして、「コピーをとらなくてはいけないので先にコピー機を使わせてくれ」と、かなりテキトーな理由をこじつけて
頼んだ場合でも、なんと93%。
まともな理由の時とほとんど変わらない確率で先に使わせてくれたのです。
以上の結果により、理由を付けることが大事であり、
その内容は関係ない。という理屈なわけです。
が、心理学を鵜呑みにしてはいけません。
そりゃ確かに、コピー機を使う順番がどうのと言う、
ぶっちゃけ どーでも良い事なら理由の内容はあまり関係ないでしょう。
が、どーでも良くないことなら話は別です。
例えば、
「遊ぶ金が欲しいので100万円下さい!」と頼まれたらどうでしょう?
100万という大金を、そんな下らない理由であげたりしないですよね?「ふざけるな!」と断ると思います。
では、「母のガンの治療費にどうしてもあと100万円必要なんです。」と頼まれた場合はどうですか?
「…いや、後で返せよ」というツッコミはあるものの、
そう言った理由なら無下には断れないと思います。
このように、利害関係や、自分と相手との親密度などにより、“どんな理由か?”…その内容が重要になる場合だってあるのです。
セールスレターなんて正にその典型です。
お客さんはお金を支払ったり、名前や住所・メルアドなどの重要な情報を、会ったこともない相手に伝えなくてはいけないわけですから、“どんな理由か?”がとても重要になるのです。
心理学は、飽くまで“人間の心理にはそーゆー側面もある”という程度の話に過ぎない場合がほとんどなので、鵜呑みにせず参考までに考えるようにしてくださいね☆
ではでは、今回はこの辺で☆
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