もう一つ、不思議な体験がありました。
不思議というより、奇跡的な体験をしたので、これもお話もします。
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私が2才のときの話です。
二つ上の姉と、庭でままごとをして遊んでいました。
姉が、家に何かを取りに帰り、戻ってみると私の姿がありません。
最初私がいたずらで隠れていると思い、その辺を探してみたが見つかりませんでした。
怖くなって、家にいる祖父を呼びました。
「○○ちゃんがいない」
祖父も一緒に探しましたがどこにも見つからず、はっと気付きました。
「川だ!」
わたしの家と道路に出るまでの間に幅一メートルほどの用水路があり、田んぼを作っている間は水量が多いのです。
それから祖父は大声で「子供が川に落ちたー!」と叫びながら、近所の人に助けを求めました。
何人かの人が出て探してくれ、200メートルほど下流にある、橋の下に引っ掛かっているのが見つかりました。
川から引き上げたときは息もなく、皆が呆然としていたときです。
そこに突然お医者さんが現れました。
そして、人口呼吸と心臓マッサージをして頂き、息を吹きかえしたそうです。
お医者さんはたまたま近くの家に用事があって来ていたところ、騒がしいので見に来たのだとか。
なんという偶然。
私は一度死んだけど、生き返りました。
以上が、私が子供のころ、耳にタコが出来そうなくらい何度も聞かされてきた話です。
残念なことに、全く覚えていません。
お花畑の思い出もありません。
予想ですが、そのとき30分以上は息が止まっていたと思います。
今なら脳への影響が心配で、入院でもさせるのでしょうが、それはしませんでした。
母に聞いたら、
「夕方仕事から帰って、初めてその話を聞かされてビックリしたけど、お前の方を見たら元気に走り回っていたから。まぁ、いいかなって…」
田舎です。
もしかしたら、前回書いた記憶の繰り返しも、このときのことが原因で、脳が誤作動を起こしていたのかもしれません。知らんけど。
この話は、後日談があります。
母が、遠くのよくあたるという霊媒師さんに、家族のことを観てもらったとき、私の名前を見て、
「この子は一度死んでいるね」
と、ズバリ当てられてビックリしたと言っていました。
してみると、偶然などというものはなく、川に落ちて死んだことも、助けてもらえたことも、最初から決まっていたことかも知れません。
人生に何が起きるかが重要なのではなく、起きたことに対してどう考え、行動するかが味噌なのかなと思います。