岡益の石堂・三十三観音石像 | ご近所の神社訪問記

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近場の神社や、気になる神社の紹介です。
神社のいわれ、神様やそこに住んでいた昔の人などに思いを馳せてみます。たまに岩や石のことも紹介します。

岡益の石堂(いしんどう)・三十三観音石像

所在地

鳥取県鳥取市国府町岡益1448

補足
岡益廃寺跡から長通寺に通じる小道の両脇には、観音石像が三十三基祀られています。西国三十三カ所観音巡礼のコンパクト版が小道に作られています。(案内標識より)

三十三観音9
岡益の石堂・三十三観音へ。


三十三観音2
奥の建物の下が石堂。三十三観音へは右へ降ります。


三十三観音3
エンタシスの柱、石堂。




三十三観音7
三十三観音のゴール、長通寺。


ひと言
岡益の石堂は有名です。

子どもの頃からその名は聞いていました。
ふくらみを持った石の柱、忍冬模様。まるで外国の神殿のようです。

この石堂は、現在宮内庁管理の為、容易に近づくことはできません。
もっとよく見たいと思われる方は、国府万葉歴史館にレプリカがありますので、そちらをご参考ください。(近くにある梶山古墳内部のレプリカもあります。)

数年前、ここに三十三観音の石像があることを知りました。
それ以来、いつかブログで載せたいと思っていましたが、再訪問する機会がありましたので紹介します。

西国三十三観音の石像が、数メートルおきに配置され、コンパクトにまとめられています。
第一番那智山から始まり、第三十三番谷汲山は長通寺の境内にあります。
実は、山の中では三十二番までしか探せなくて、焦りました。
お寺にあると解ってよかったです。

歩きの道も綺麗に整備され、途中には休憩する東屋もあり、お参りにはやさしい小径です。
順番に探してみるのも楽しいと思います。

私が行ったときは、ちょっとぬかるんでいて、鹿の歩いた痕跡が残されていました。
うまくタイミングがあえば、鹿さんとコンニチハできるかもしれません。

三十三観音はよく見ると、表情、しぐさがすべて違い、それぞれに趣があります。
静かに佇み、そっと思いを受け止めてくれます。

そして一つひとつの石像の土台には、施主の名前が彫ってありました。
いつ頃のことかは分かりませんが、確かにここに生きて、願いを込めた人々がいます。

いつか全てが風化してしまう前に。
動画にして、感謝の気持ちを、捧げます。