* キリスト教徒の方は、スルーされることをお勧めします。 *
こんなこと、アメリカ、特にフロリダみたいに宗教熱心な人が多い南部では、大きな声では言えないんですけどね。
度々ある教会からの飛行機雲メッセージ: “JESUS LOVES YOU.” (イエス様はあなたを愛してます。)
今回は上空の風が強すぎのため、“JESUS”だけで中止。 やれやれ。
この時期になると、ディズニーでクリスマスのコーラスのショーが毎日あるんですが、
主人がチケット手配してくれたし、モデルや女優をしていた、映画「カサブランカ」のイングリッド・バーグマンの娘、イザベラ・ロッセニーニがナレーターをする日だったので、彼女見たさに初めて行ったんですよ。
さすがディズニー。 クリスマス・ソングの演出は感動ものでしたが、歌の間でナレーターのイザベラ・ロッセニーニが、聖書のキリストの一生の話をたらたらたら... 教会のミサかと思いましたよ。
実際、特定の宗教、文化に偏らず、中立の立場を取るディズニーにしては、ちょっと行き過ぎじゃあないかという批判の声も上がっているんだそうです。
うちの長男は小学校と中学校、次男は小学校。 子供をキリスト系の学校に行かせたくらいですから、主人も私も別に反キリスト教じゃあないんです。
それに、何を信じようが、その人の勝手です。
ただ、盲目的に聖書に書いてあることを、丸々信じているような人が周りにたくさんいるんで、うんざり気味なんです。
昔、大学の生物学のクラスで、教授が「進化論を信じない人、どれだけいますか?」って聞いたんです。 そしてら、50人くらいのクラスの半分が手をあげてました。
大学に入れるほどの人達、それも科学を専攻する人達なのに... びっくりしましたよ。
まあ、15年くらい前の話ですから、若者の宗教離れが増えてる今時、そんな大学生は少ないでしょうけどね。
いつかパーティで、アメリカ人の20代そこそこの女の子が酔っ払って、
「進化論を学校で教えるのは、間違ってるわ! 人間の先祖が猿だったなんて、アホらしい!」
と言ったんです。
生物学を専攻し、同じくワインを飲み過ぎてた私はかちーん!
「猿が人間の先祖じゃなくて、猿と人間の先祖が同じなのよ。 まあ、生物の始まりは微生物だから、生き物全ての先祖は皆同じってことになるんだけどね。」
と反論しました。
そしたら、その子、聖書の「創世記」の「天地創造」...
1日目 暗闇がある中、神は光を作り、昼と夜が出来た。
2日目 神は空(天)を作った。
3日目 神は大地を作り、海が生まれ、植物が出来た。
4日目 神は太陽と月と星を作った。
5日目 神は魚と鳥を作った。
6日目 神は獣と家畜と、神に似せた人を作った。
7日目 神は休んだ。
を意味し、「でも、聖書にはそうは書かれてないわ!」と。
私は、地層の魚、鳥、動物の化石の位置や、放射性炭素の測量で何年前に生存したか調べられることを説明しようと思ったけど、口から出た言葉は、
「聖書が間違ってるんじゃない?」
その子、まるで「トムとジェリー」のトムのあごが床に落ちたような顔してました。 この辺でそんなことを言うのは、酔っ払った無宗教の日本人くらいでしょうから、さぞかしびっくりしたのでしょう。
聖書は、キリストや他の人達がしたこと、言ったことなど、昔話の集まりなのですが、
キリストの死の後、40年から100年も経って書き留められたんだそうです。 読み書きが出来る人は少ない時代ですからね。 40年も口伝えだと、かなり話も変わり、尾ひれもついたことでしょう。 だから、30以上のバージョンがあるそうです。
そして、そのたくさんのバージョンの中から、教会に都合のいいマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つが聖書に選ばれたんです。 その四つ間でも、つじつまが合わない部分があるのですがね。
最近、その四つとは全く話が違うユダの福音書ってのが見つかり、ナショナル・ジオグラフィックが鑑定、翻訳をドキュメンタリーしてましたよね。
それに、古代ギリシャ語で書かれたものがいろんな言葉に訳され、時代が変わるごとに現代語へと書き換えられていますから、この2000年近くの間にかなり変わっていることでしょう。
聖書をスピリチャル向上の目的にするならいいんです。 でも、歴史書として隅から隅まで信じるのもちょっと...
特に、「天地創造」などは、2000年以上前に、地球は平らだと信じてた科学の知識がない人達が書いたことですし。
本当のイエス・キリストの誕生日は春。 ローマ帝国の公式宗教と張り合うために、その宗教のお祝いの時期の12月を教会がキリストの誕生日と言い出したこと。 教養のあるキリスト教徒も認めてる今の時代ですから、
もうちょっと宗教から切り離して、家族、友人、大切な人達と過ごす日として、クリスマスを楽しく祝ってもいいんじゃあないでしょうかね。
まあ、この辺では、そんなことは大きな声では言えないんですけどね。