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++  エピソード日本史 ~人物で繋ぐ日本の歴史~ 
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.001━2007.01.01━…‥*



 ◆◇ 卑弥呼 《ヒミコ》…

 中国の歴史書・魏志倭人伝に登場する文献上最も古い日本人。
 三世紀半ば頃、乱立していた小国を鬼道を用い従え、
 「邪馬台国」の女王として君臨したと記録が残るが…
 
 《*魏志倭人伝:ギシ・ワジンデン》
 《*邪馬台国:ヤマタイ・コク》



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■ アマテラスは実在した??卑弥呼
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どうもヒミコは古事記・日本書紀(略:記紀)に登場する天皇家の祖神
"天照大神"と同一人物だったのではないかという説があります。
日本書紀には、アマテラスの別名が大日霊女貴命と残されています。
日霊女は日巫女とも言うようで、ヒミコと読めるというのです。

 《*天照大神:アマテラス・オオミカミ》
 《*大日霊女貴命:オオヒルメ(の)ムチ(の)カミ》


そんなアマテラスの神話としては、『岩戸伝説』が有名です。
自分の治める国に弟がやってきて大暴れ!
嫌になって岩戸に隠れてしまったというお話です。

アマテラスが岩戸に隠れると、世界は暗闇に包まれてしまいます。
困った神々は岩戸の前でパーティを開きます。
外からの笑い声にアマテラスは岩戸を少し開け覗きます。
その瞬間を待ってましたと力持ちの神がこじ開け、
世界は再び明るくなったという伝説です。


この岩戸伝説は、”皆既日食の事を伝説化”したお話ではないかというのです。
実は丁度ヒミコが死んだとされる年に、珍しい皆既日食が247年、248年と
2年続けて起きたと最近の研究でわかりました。
(なんと、皆既日食のまま海に沈んで行ったとか…!!)
アマテラスは神話の中では太陽神と崇められています。
また"隠れる"という言葉、古い日本語には"死ぬ"という意味があります。

つまり、アマテラスが岩戸に隠れて、 (ヒミコが死んで)
世界は暗闇になったが、 (戦乱が起きたが)
岩戸から連れ戻した。 (新しい女王を立て治まった)
と、考えられるのではないかというのです。


しかし、あくまで一つの説に過ぎず、確実に検証する方法は見つかっていません。
はっきりしている事は、3世紀頃に邪馬台国を治めたヒミコという女王がいた事。
そして、日本の歴史書として編纂された記紀にアマテラスという女神がいるという事です。

最近では記紀に書いてある内容が、単なるおとぎ話ではないと考えられはじめています。
考古学による発見が記紀の記述を裏づけしていたりしているからです。
だとすると、アマテラスのモデルとなった女性がいてもなんら不思議はないですね。


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さて、今日のお話は神話と呼ばれる部分に触れているのですが、
日本神話といえば、有名な首が八つの怪物に八岐大蛇(ヤマタノオロチ)がいます。
このオロチを退治した人物が、アマテラスを岩戸に隠れさせた弟のスサノオなのです。



┏━◇ 次回の予告 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  オロチ退治と草薙の剣、スサノオ

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━━[編集後記]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いよいよ、創刊号の発行となりました。
いざ発行するとなると、難しいものです(汗)
少しずつ良いものにしていけたらと思います。

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