さて英国遠征を終えて現在、やり取りをしています。(嬉しい知らせあり!)

きっちり整ったら、お知らせしたいと思っています!(整いますように!!)

 

それにしても、

 

渡英前の3月、ちょうど友人のニックとメッセージをやり取りしている最中に、ロンドンのウエストミンスターでテロがあり、帰国する前の晩にマンチェスターで爆破テロ、そして先日、またしてもロンドンでテロがあり、とても悲しい気持ちです。

 

経済格差によって生み出される国内の分断、人種や国籍から生み出される分断、そしてこのような、文化圏の間の軋轢を理由にして行われる凶行。英国が抱え込む問題は、とてもシビアで、空気を読むことでは乗り越えられない問題がたくさんあります。

 

しかしだからこそ、英国において言葉、というものがとても強い役割を持ち、文化や表現に明確な使命が生じるのだと感じました。

 

暴力ではなく、文化や対話の力をもって、諸問題を乗り越えてゆこう。

これは、イギリスが持つ素晴らしい力なんだと思います。

 

今日は、そんな英国遠征のこぼれ話をちょこちょこと。

あまりまとまりはありませんが、写真と共にお楽しみ下さい(^^)

 

 

こちらはロンドンの東、ショーディッジエリア。ロンドンは、いたるところにグラフティ(落書き)があります。ゴミも転がってて汚い。だけれども、このグラフティが非常に雄弁で、しかもレベルが高かったりする。あらゆる国の人々が集まる環境の中で、俺はこうだぜ!というステートメントがとても大事なのだと感じました。そして、そういう主張をオープンに受け止める中で、文化のレベルが磨かれてゆく、という、これは一例なのかな、と思います。

 

 

週末のロンドンのテムズ川沿いでは、舞台芸術フェスが開催されていました。スポーツウェアなのにあまり動かない感じのダンス作品が無料で見れたり、

 

 

ふと入った街角ではコーヒー飲みながらだべる人々。風景が、すでにクリエイティブなのですね。ロンドンは、とにかくやってみよう!の街だな、って気がします。(なので、なんじゃこりゃ?っていう建物とかがあったりもします。)

 

一方、北ウェールズの山の中は、

 

 

ニンニクの花が可愛く咲いていました。クレアさん(ウェールズ在住の国際的なパフォーミング・アーティストで、2度来日しています!)が教えてくれましたが、これ、食べれます。少しほのかに甘くて、そしてめっちゃニンニクの味がします。笑 体に良さそうな感じ。

 

 

クレアさん、北ウェールズで野菜不足にならないように、と、特製のザワークラウトを作ってくれました。これがめちゃくちゃ美味しかった。「瓶詰めにして、4日くらい置くと汁が爆発するから、そしたら冷蔵庫に入れてね!」ということで、実際に4日後、爆発しました。笑 スーツケースの中が紫色に染まりましたが、それにも増して、美味しかった〜!(^^)本当にありがとう!クレアさん!

 

 

ブレコンビーコンズ国立公園の中には古城が佇んでおります。

イギリス、歴史は複層的です。この城は、サクソン人の建てた城、だったかな。

 

ブリトン島にケルト民族(現在のウェールズ文化もここから由来)が住む

ローマ人が来て征服、しかしその後去る。

アングロ・サクソン人が来て、ケルト民族は征服されつつ、ウェールズ、スコットランドなどに分割される。アングロ・サクソン人たちの国がイングランドと呼ばれる。

バイキングとかノルマン人とかも来たりする

1277年ウェールズがイングランドに征服される

 

などなど、一枚岩ではない具合。大抵の城は、ウェールズの人々にとっては支配しにきた人々が建てたもの。どの視点からそれを見つめるのか、が常に問われます。

 

 

クレアさん宅から近所の道端の木には、なんとドアが取り付けられていました。

この種類の木には妖精が住む、とのことで、誰かがつけたんだそうです。

さすが文学の国。物語が道端でスヤスヤと眠っていますね。

 

 

ロンドンのケンブリッジ劇場ではミュージカル『マチルダ』観劇!圧倒的なステージワークでした。こういう規模とレベルの作品を創りたい。つくづくそう感じています。僕も、創り手の端くれとして、ここに向けて進んで行きます。

 

 

そしてこちらは、北ウェールズのクリュイド劇場で観た、オスカー・ワイルド作『真面目が肝心』!インターバル中の舞台です。まあ、もうこちら先月に閉幕したので、載せても大丈夫でしょう。

 

クリュイド劇場が制作した、とてもイギリスらしい作品。

ある意味、イギリスの水戸黄門的とか忠臣蔵とか、ちょっと時代劇的な感じなのでしょうか。おじさま、おばさまが大集合して、大いに楽しんでらっしゃいました。(^^)

 

 

そして、今回は友人のニックに、「美味しいビールをたくさん飲ませてほしい!」

とお願いしていたのですが、言葉通り、ロンドンの地元で醸造されるビールをたくさん教えてもらい、飲みました〜(この写真に写ってる銘柄は地元のやつじゃなかったけれど)

 

と、こんな素敵な英国です。これ以上、テロが起こらないことを祈っています。

 

必ずまた、行きます!!頑張るぞー!!一度ならず、何度も行けるようになる。