特にテレビドラマやサスペンスものの最後のエンドロールなどに、「このドラマに出てくる人物団体等は全て架空の物です」の文章が必ずと言っていいほど、お断りとして出てきます。
さて、この文章、いつ頃から、何の番組から始まったのでしょうね。
この注意書きの元祖は昭和36年に放送された「七人の刑事」だと言われています。
ドラマの中で、架空の暴力団という設定で使った名前が実際に存在する企業名だったことがあり、その謝罪の意味で翌週「先週放送分の中に……」と断り書きを入れたそうです。
と言ってもこの時はその回だけの断りで、これが毎週出てきた元祖は昭和47年に放送された変身ヒーロー物「超人バロム1(ワン)」です。
というのも、この作品の悪役がドルゲという怪人だったのです。
しかし、当時日本に在住していた西ドイツの音楽家アルント・ドルゲさんから「息子が学校でドルゲという名前でいじめられている」とテレビ局に抗議があったということからです。
すでに収録済みだった第29話以降、冒頭に「登場する名前は架空の物です」という断り書きが出て、番組自体は第35話で打ち切りになっています。
この頃は冒頭だったのですね。
今はほぼ最後に出てくるようになっています。