「恋とは、魅力的な人に出逢ったときに、始まるのではない。 恋とは、嫉妬を感じたときに、堕ちるものである」
樋口豊(ベース)
「今日はたくさん集まってくれてありがとうございます。今日、来られなかった全国のファンの皆さん、ありがとうございました。時間がない中、こんな(素晴らしい)ステージを作ってくれたスタッフの皆さん、ありがとうございます。
1985年、新宿の小さなライブハウスに5人が立って。それがスタートだと思っています、それからデビューしてツアーに行けるようになり、たくさんの皆さんとライブを楽しめました…。
BUCK―TICKはライブバンドなので、ライブをして成長したと思っています。そして、皆さんと作ってきたと思っています。
あっちゃんは天国へ行ってしまいましたが、BUCK―TICKはずっと5人です。………ずっと5人です。今どんな未来になるか分かりませんが、ひとつだけ分かっていることは、これからも、皆さんとBUCK―TICKをつくっていきたいと思っています。
みんなでずっとずっと大切にしてきたBUCK―TICKを、これからも皆さん、一緒に共に作っていきましょう…。
よろしくお願いします」
ヤガミトール(ドラム)
「不良だった弟が、こんなに立派なコメントを言うとは思っていませんでした(笑)すいません。
ほんとに前代未聞というか、そういう状況になりました。実際続けていいんだか、やめた方がいいのか、いろいろと考えました。個人的に。でも実際こういう風にファンの皆さんがいるので…、これからも活動を継続させて頂きたいと思います。
どういう形になるか分かりませんが、多分来年は新譜のレコーディングとかに入ると思います。ほんとに今井とか、星野英彦の脳内には、まだ何千曲とアイデアが眠っていると思いますので。それを発表したいと思います。
期待していてください。
天才の二人なんで。俺と弟は努力のミュージシャンなんで。練習します。そんなところで今日は。。。
これからもよろしくお願いします、第二期のBUCK―TICKということで」
星野英彦(ギター)
「ええ今日、新しい一歩を踏み出すことができました。
不安の中、武道館に足を運んでくれて本当にありがとう。…不安だったよね? みんな不安でした。
でも、パレードは、これからも続きます。
もう一度、言います。
パレードは続きます。この5人で」
今井寿(ギター)
「いやぁ人生は容赦ねえなぁ~。面白いぐらいドラマチックで。
でも、笑えねえよ。何死んでんだよ、な?
いいよ、まあ、大丈夫だよ。(バンド活動は)続けるからさ、一緒に行こうぜ。
えっとあっちゃんは死んだけど、別にそれは悪いことじゃありません。当たり前のことです。
だから、悲しいけど、泣いてもいいけど、号泣してもいいけど、苦しまないでください。死んだことより、いなくなったことより、生きていたということ、存在していたということを大事にしてください…。
あとあっちゃんはまだ、天国には行っていません。まだ、この辺にいます。その辺にもいます。っていうかずっと一緒にいると思います。
来年、BUCK―TICKは新曲作って、アルバムを作ります。最新が最高のBUCK―TICKなんで、期待していてください。かっこいいの作るんで。
でも、覚悟していてください。次は(メンバーが)3人になります。
覚悟していてください。それでもパレードは続けます。次は2人、次は1人になり、たぶん最後の1人はオレかな。それでも続けるんで、みんなを連れて行きたいと思っています。
きょう、12月29日はBUCK―TICKにとってハレの日です。乾杯をする日です。乾杯しようか、乾杯!ありがとう。
みんなも帰りに乾杯して、BUCK―TICKの話、あっちゃんの話をしてください。PEACE」
櫻井敦司(ヴォーカル)
「優しい我が弟ユータ。そうだね。5人で始めたから。最後まで5人で、、、、って。
ありがとうねユータ。君がいたからBUCK―TICKが始まった。君がみんなを繋いでくれた。君の笑顔が輝いていたからメンバー皆、辛くても貧しくてもバンドが大好きだった。君がいたからいつも楽しかった。ホントにそう想うよ。
だって君は、ユータは、俺にとっても、バンドにとっても、大切な大切な弟なんだから。だから、だから、、、もう泣かないで。
ありがとう優しい我が弟ユータ。ホントに君みたいな弟が欲しかったんだ!
アニイ。やっちゃったねーー『LOVE ME』(笑)誰よりも責任感の強いアニイが。
でね、あなたのリズムでずっとずっと唄って来ました。
ユータが無理やりアニイを連れて来た時!なんて優しい兄貴なんだって!?そう思ったよ!
そしてアニイは、ユータのアニイじゃなくって、バンドのアニイになりました。
アニイが後ろにいたから、俺は安心して、いろんな挑戦が出来たんだよ。完璧な信頼感!
いつも心配かけてごめんね。生意気な俺はいつもアニイに教わったドラムの鼓動で唄って来ました。生涯の師匠はアニイだけだよ。
うん。第二期BUCK―TICKを一番楽しみしてるのは俺かもしれない。まだまだ今井とヒデと、そしてユータをよろしくねアニイ。
俺や今井以上に無口なヒデ。美しいメロディをいつもありがとう。
ヒデが持ってくる曲いつも凄いなって思ってたんだ。俺も歌詞描くの頑張んなきゃ!って。
それは不思議と俺の内側から生まれ出す言葉達だった気がする。そんなメロディを幾つも作り上げて俺に届けてくれたね。
いつぞやは楽曲のイメージをメッセージしてくれたね。そうヒデの曲は何ていうか、、、こう、、、俺の心の奥底に眠っていたモノに語りかけて来てくれるような。そんな不思議な妖艶な空気感覚でした。
そして、今井や俺以上に天然なヒデ。ヒデはコーラスだけじゃなく、もっと唄っていいと思う。
楽しい時間を本当にありがとう!大好きなヒデ!そう!パレードは終わらないさ。
今井さん。いや今井。ごめんね。そしてありがとう。
お前が居たから俺は生きて来れた。大仰な言い方だけど。お前が居たから俺は俺で居られたと真剣に思う。BUCK―TICKの俺で。
最愛の親友にして、最強の相棒。
俺たちは昔、きっと星だった、なんてロマンチックな夢みたいだけど。きっと前世があっても俺たちは、親友で相棒だったに違いない。
俺の事、一番判ってるのは今井だ。
だから俺の言いたいこと代弁してくれるのは今井だ。
それは、、、俺が自分でも内面に気付いていない気持ちだったり、それを楽曲や歌詞で代弁してくれたり、あらゆる方法論で俺を表現してくれるのが今井だ。それがどれだけ………。
だって今井こそ、、、BUCK―TICKだろ?そして俺をBUCK―TICKにしてくれたのも今井だ。だからこの後もBUCK―TICKはお前が好き勝手にやって欲しい。
感謝?そんな陳腐な言葉じゃ表現し切れないけど。でも、ありがとう今井。最高だった。
あー、今井なら言わなくても判ってくれるよね。
でも、言わせて欲しい。ごめんなさいありがとう。
ファンの皆さん。
寂しいしとても哀しいけれど、悲しいことではない。
そう言い聞かせたかったんです。
出会いも別れも一瞬なんだ………と。
でも、、、一瞬は永遠なんだ………と。
いつもいつも愛をありがとう。愛しています」
以上はフィクションです。
【蛇足】
あれから改めて櫻井敦司の関わる楽曲を全て聞き直してみました。どれも素晴らしいですが、やはりアルバムとしては、『十三階は月光』が個人として一番好きです。初めての人もそうでない人も一度、出来るだけ高性能のヘッドホンでインストも含めて通して聞いてみて欲しいと思います。櫻井敦司とBUCK-TICKの完璧な空気感が真空パッケージされています。
あっちゃん。この世に生まれてきてくれて、本当にありがとう。
yas