今年も東北の子どもたちを対象にした夏キャンプにボランティアスタッフとして参加してきました。約40人の子どもたちと一緒に3泊4日を過ごしました。
あの大震災などが原因で精神的なケアが必要な子どもたちも多く参加しているキャンプです。自然体験活動を指導するスタッフだけではなく、心理カウンセラーもスタッフとして何人も一緒に参加していますので、スタッフ同士で情報を共有しつつ子どもたちの様子を見ながら、4日間を通して心のケアも丁寧に対応してきました。
昼間は笑顔あふれててなんともないのですが、寝ていると急に「お母さん!」と叫び出す、意外な行動をし始める。心のケアの必要性を今回のキャンプでも痛感しました。
阪神大震災の際の話ですが、
震災直後には不登校の子どもたちが急増したそうですが、震災後1年経った頃には、不登校の数は減ってきたそうです。
けれども、
震災後3年経った頃、再び不登校の子どもの数が増えてきたのだそうです。
なぜ?
心理的に大きな打撃を受けるような体験をした場合、時間の経過とともに症状が現れてくるということなのでしょうか。
この阪神大震災の教訓からすると、子どもたちの心のケアを長期的な視野でこれからも本気で考えていかなければならない、ということになります。学校ではもちろん、学校外のキャンプなどの活動でも真剣に対応を進めていく必要があります。
子ども向けキャンプも長期的な視点で展開できるとよいのですが、東北の子どもたちを対象にした震災支援キャンプの数は昨年の夏に比べると激減しています。様々な課題があるため、いたしかたないところですが、子どもたちの心のケアを考えるとまだまだ毎年続けていきたいところです。
自分が参加している子どもキャンプも含め、いくつかのキャンプはこれからも毎年開催していくことを決意しています。課題は多くのしかかってくると思いますが、できるだけこういった活動が続いてくれることを願っています。
(や)
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