こんばんは!


ミムラさん(美村里江さん)、溝端淳平さん出演のふたり芝居『家族熱』

兵庫公演、大千穐楽を観劇してきました!!


兵庫県立芸術文化センターは、800席もある劇場ですが、

満員御礼!で、前売り券も完売!当日券も厳しい状態で、本当に嬉しい限りです!





舞台の冒頭、客席から杉男が登場するのですが、

今回、劇場が大きいので、舞台上まで歩いていく距離が長くて、

井上陽水さんの曲が、いつも以上に長く流れていました!

でも、今回は、後ろから歩いてくるところを後ろを向きつつ、観てみました!

スポットライトがあたっている杉男の横顔はとても美しくて、

ぐっと大人びた表情の淳平君の杉男でした!



そして、「お母さん」

この言葉が、黒沼家の均衡を保っていて、そして、杉男の抑制された気持ちに蓋をしていたのに、、

この久しぶりの再開のシーンから、淳平君の杉男は、いつも以上に、気持ちがぐっと入り込んでいるように感じました!


ミムラさん演じる朋子と淳平君演じる杉男で、現在と過去のいきさつをいったりきたりしながら、

時には黒沼家の面々を演じていらっしゃって、それが本当に、その場にその人たちもいるように情景が浮かんでくるんですよねー!


私が『家族熱』で好きな場面、特に引き込まれる場面を紹介すると、

「朋子さん、わしのシーツは糊、固めになー!」って、朋子と杉男と声をあわせていうところ!

今日は、なんだか、ちょっと笑いが起こってた!
私の前の席のおじいちゃん、笑ってましたもん!(笑)


あと、朋子が子供をおろしたときに、杉男が初めて、「大丈夫、お母さん…」と言ってくれて、というシーン、なんだか泣けるのよね~。


そして、妙に好きなのは、無言電話がかかってきて、杉男が電話にでて、

再度、無言電話がかかってきて、朋子が出るところ、電話の向こうに、本妻(杉男の実母)が見えてくるようなんですよね!


朋子や杉男がその人を演じていないのに、そこに、他の黒沼家の人が見えてくるというのは、本当にスゴいな!と。


さらに、杉男が、今まで抑えていた気持ちを爆発させるように、実母のことや、父親のこと、

亡くなった妹のみつこのお葬式の時のことなどを吐露する場面は、引き込まれていきます!

今日は、そのシーンが特に淳平君の気持ちが爆発していたように思いました!


そして、ミムラさんが、杉男の実母が壊れていく様を演じられるのですが、

それが本当に怖い…。

杉男がその壊れていく実母を見て、やっぱり捨てきれない実母への想い、

そして、過去のいきさつを語り、自分の今まで抱えていた想いを泣き崩れながら話す杉男に、

ホンマに、引き込まれていくのです!!


朋子が実母が杉男をかばって悪者になったままであることに、

母としての強さを感じて、敵わないという朋子の気持ち。。

そんな気持ち全てをひっくるめて、その杉男を優しく抱き締める朋子。。

本当に、ラストに向けて、涙がこぼれて仕方がなかったです。


杉男は、最後に「お母さんが好きだった」と、、

この切ない抑えていた気持ちをついに言葉にする杉男。


最後は、絞り出すように「朋子さん」という杉男は、これから、新しい一歩を踏み出すことができるのだろうか…。。

踏み出すことができたらいいな…と、余韻を残すラストでした!

本当に、ミムラさんも淳平君も、心のひだを丁寧に汲み取って、

お互いの気持ちを紡いでいく様が情感たっぷりに演じてらして、グッと引き込まれていきました。


今までの淳平君にはない役柄で、お芝居を作り上げていくのは本当に大変だったと思います。

でも、大人の表情の淳平君や、抑えたお芝居、新しい淳平君を沢山、魅せてもらいました!!

ミムラさんとのお芝居での相乗効果、ふたり芝居ならではの濃密さ、

きっと、淳平君にとって、次へのステップアップに繋がっていくことだと思います!!


これからの淳平君のお仕事、お芝居が、また楽しみになりました!!


次は、どんな淳平君の姿を見せてくださるかな~!!