pickles探偵デカゲロくん 第十二話~メガゲロ、復縁!?~ | 怜菜のブログ

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1 過去の思い出


――メガゲロがベリーちゃんに告白した時のこと。

メガゲロは、みんなが酔ってるなか、酔ってないベリーちゃんに・・・・・・

「ベリーちゃん・・・・・・・」

「ん?メガゲロくん、何?どうしたの?」

「あの、ぼく、ベリーちゃんのことが・・・・・・」

「あたしのことが?」

「好きなんですっ!」

「ちょっと待った~」

すると意外とお酒に強いスカイくんがちょっと待ったと来た。

「ぼくの方が、ベリーちゃんのこと、大好きですぅ。」

「ちょおぉとまったあぁ。」

最後にまくゲロが、

「ぼくのほうがあぁ、ベリーちゃんのことぉ愛してますぅ!お酒は少し強いけどぉ、ベリーちゃんには弱いんですうぅ。」

「ぼく!」

「ぼくの方が!」

「いや、ぼくだぁ。」

「あたしは・・・・・・あたしは・・・・・・あたしが好きなのは・・・・・・・す・・・・・・」

「す?ってことは・・・・・・スカイくんなの?」

「す・・・・・・好きなのは・・・・・・メガゲロくんなの・・・・・・」

「え?本当?やったー!」

――あの時、メガゲロはベリーちゃん争奪戦で見事勝利。でも、今、メガゲロとベリーちゃんはどうなっているのか。


2 ベリーちゃんとデート

メガゲロは今、かえる県中央蛙市にある、県立遊園地で待ち合わせ。

「メガゲロくーん!」

「ベリーちゃーん!」

「遊園地、楽しみなの!」

「どこ行く?」

「あたし、ジェットコースターとか得意じゃないから、ゆっくりな観覧車がいいな。」

「じゃあ、行こ!」


「ドキドキするわ。」

「ぼくがいれば大丈夫。」

すごいモテそうなしゃべり方。今までのメガゲロを見ると、こんな様子は想像できない。

観覧車担当のお姉さんが、

「はーい、乗って下さい。」

と言った。ピンク色だ。そして、真上は真逆の色、深緑だ。

二人はそのピンク色の観覧車に乗った。
「うふふ・・・・・・」

「ベリーちゃん、ぼく、ベリーちゃんのこと、だあい好きだよ。」

「あたしもよ。」

二人はとてもいいムード。

「ねえ、メガゲロくん、今度、映画の『一つの心』、見に行きたーい!」

「いいよ。ぼくが、おごってあげる。」

『一つの心』という映画は、かえる県だけの公開の映画だ。来るお客さんは少ない、と公開期間が短いのだ。


3 デカゲロたちに言う


実は、メガゲロは、デカゲロたちに「デートする」ということを言っていなかった。その代わり、「友達と飲み会」と言っていた。

「おかえり!メガゲロ、飲み会、楽しかった?」

「じ、実は・・・・・・」

「ん、どうしたの?」

「あのね、ぼく、飲み会なんか、行ってない。」

「えっ?」

三人は口を手に当てて、驚いている。

「本当は、ベリーちゃんと、デート、行ってたの。」

「そうなの?いいじゃん。ぼくたちも、応援するよ。」

「本当?」

デカゲロたちは、笑顔でメガゲロに「頑張って」と言っているような感じだった。

「じゃあ、ぼく、頑張る!」

「メガゲロ、頑張れー!」


メガゲロは、自分の部屋に戻った後、ウキウキしていた。

「明日、映画、見に行こうかな~♪」

すると、デカゲロが顔を出した。

「じゃあ、お金、渡すね。」

デカゲロはおごるのが好きなのだろうか。


4 ベリーちゃんとデート②


今日は、やっぱり、『一つの心』を見に行く。

「ベリーちゃん、行こっ。」

「うん。」

ベリーちゃんもメガゲロのこと、とっても好きみたい。

今から見に行く『一つの心』は主人公ドレミと恋人コスモのラブストーリーで、かえる県だけの公開。メガゲロとベリーちゃんにピッタリの映画。

シアター4、シアター4。一つの心、入場開始。

アナウンスで二人は移動。ん?メガゲロは行かないようだ。

「待って。ポップコーン買ってから。キャラメルでいい?」

「うふふ。」

メガゲロはすぐにお店に向かった。ポップコーンを買ってすぐに戻ってきた。

「ねえ、ベリーちゃん、なぜ映画館でポップコーンが売られているか、知ってる?」

「分かんない。」

「食べる時に、一番音が出にくい食べ物で、色々な味があるからなんだって。」

「初めて聞いたわ。」

二人とも、早くしないと遅れてしまう。やっとメガゲロが気づいた。

「あ!早く!」

「そうだわ。」


二人は急いでシアターに入ってきた。

「ふぅ、危ない危ない。」

「あら、予告だわ。」

予告には、『かえるの魔法使い』と、『学校の怪談』というお話が出ている。

「わあっ!」

急に暗くなった。ベリーちゃんが小声でささやく。

「もう始まるのよ。」

ベリーちゃんの言ったとおり、始まった。


終わって、ベリーちゃんは感動のあまり涙が出ている。

「ベリーちゃん、どうしたの?」

こんなことを聞かれても、「感動したの。」としか答えようがない。

「ちょっと、映画で感動したのよ。」

「ぼくにとっては全然感動しなかったけど。」

そ、それは、映画に対するダメ出し?

「と、とりあえず、メガゲロくんがいて、安心だわ。」

ベリーちゃんはそう言ってメガゲロにスマイルを残し、映画館を後にした。


5 デカゲロはしつこい


探偵事務所では、デカゲロがいちいち映画の内容を聞いてくる。

「どんなお話?どんな役者?どんな・・・・・・」

「もぉ!そんなに知りたいなら、見に行けばいいじゃん!」

「なんで。いいじゃん。少しくらい。」

「ダメダメ。ネタバレはダメ!」

デカゲロのほっぺが膨らんだ。

「もお。ちょっとぐらい・・・・・・」


――ニ時間後。

またデカゲロが聞いてくる。

「ねえねえ、どこが感動した?ねえ、どこ?」

「もぉ!言ったでしょぉ!知りたいなら見に行けばいいじゃんよ!」

「だから、聞いたほうが、お金も、得だし。」

メガゲロがいつも言っていることをデカゲロが言っている。

「いつもクレープおごってくれるんだから、お金は余裕でしょ?」

「ば、バレたか・・・・・・」

「バレバレですぅ。」

「ちぇっ。」

「先輩、メガゲロの言うとおりじゃないですか。今度三人で観に行きましょうよ。メガゲロを置いていって。」

その言葉はメガゲロとデカゲロ、どちらをフォローしているのか。


「ねえ、デカゲロくん、次、ベリーちゃんとのデート、何がいいかな。」

「うーん、お買い物?」

「メガゲロ、真珠のネックレスとか買ってあげたら?」

なかゲロが言った。

「じゃあデカゲロくん、おごって。」

「ダメ。デートなんだから。メガゲロがベリーちゃんにおごるの。」

「だって、お給料、全部クレープ代じゃなかったの?」

「クレープ、がまんしなよ。」

「え・・・・・・」


6 ベリーちゃんとデート③


メガゲロとベリーちゃんは中央蛙市のショッピングセンターに来ていた。

「ベリーちゃん、宝石売り場、行こ。」

「うん。」

メガゲロはエレベーターに行こうとしたが、場所がわからない。

「ベリーちゃん、エレベーター、どこ?」

「わたしも分からないわ。」

二人はここに来るのは初めてなので、お互い聞き合ってもしょうがない。

「地図、どこだ?」

「あ、あそこだわ。」


二人はなんとかエレベーターへ。

「えっと、八階か。」

メガゲロは、八階のボタンを押したつもりでも、押しているのは三階のボタン。

「メガゲロくん、このボタンは、三よ。八を押すのよ。」

「ご、ごめん。間違えちゃった。」

「でも、そういう風に謝るメガゲロくんは可愛いわ。」

メガゲロは衝撃を受けた。まさか、ベリーちゃんに「可愛い」と言われるとは!

(せめて、「格好いい」にして・・・・・・)

と思っても、間違えて「格好いい」なんて言われるはずがない。

チーン

「ついた!」


「えっと、宝石売り場は・・・・・・あっち?」

方向オンチなメガゲロにベリーちゃんが注意。

「違うわよ。正反対よ。」

「え?」

「こっちよ。こっち!」

そして、宝石売り場は目の前。

でも、メガゲロは通り過ぎていった。

「メガゲロくん、ここ!」

「え?あ、本当だ。」

ベリーちゃんは宝石を見て、目が輝いている。

「きれーい。」

ベリーちゃんが見ていたのは水色の宝石。おそらく、ターコイズだ。

「これは・・・・・・ターコイズね。あたし、これが欲しいわ。」

「いいよ。えっと・・・・・・値段は・・・・・・!」

メガゲロは目を疑った。今日持ってきたお金は二十万円。そして、メガゲロは二人でカフェに行くと考えていた。そして、カフェは予算千円。二十万から千円を引いて、十九万九千円。でも、ターコイズは、十九万九千六百円。

(どうしよう。クレープ二つで八百円、飲み物二つで二百円なのに、四百円だけ・・・・・・しょうがない、カフェはやめて、アイスを買ってあげよう。)

「十九万九千六百円でーす。四百円のお返しでーす。」


「ベリーちゃん、アイス、買ってあげる。」

「あたし、ベリーだけにベリーミックスがいいわ。」

ベリーミックスは、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーをミックスした味。

「ありがとう♪・・・・・・美味しっ。あ、ごめん、メガゲロくん、もう六時だわ。バイバイ。」

「バイバイ。」


7 次のデートはどんなデート?


メガゲロは、次のデートはサプライズにしようと思っていた。メガゲロは、ベリーちゃんにサプライズすることを、ノートにメモしていた。

❤デートサプライズ❤

1 ベリーちゃんをカフェに誘い、特別ケーキを作ってもらう。

2 ベリーちゃんにプレゼントを渡す。

     プレゼントは婚約指輪

3 プレゼントを開けたベリーちゃんにプロポーズ!

「うーん。これでいいかな。ベリーちゃん、喜んでくれるといいんだけど・・・・・・」

メガゲロの目の前には、ベリーちゃんにあげる婚約指輪。メガゲロはそれを見つめてやる気が出るが、勇気は出ない。メガゲロはノートにベリーちゃんへの思いを書き記した。

ベリーちゃん大好き ベリーちゃんはとても可愛い ベリーちゃんは優しい ベリーちゃんはぼくのお嫁さん ベリーちゃんは勉強がすごい ベリーちゃんは体育もすごい

「あ、この言葉、プロポーズに使ったら・・・・・・


メガゲロは鏡の前でプロポーズのシュミレーション。

「ベリーちゃん、カフェにいこ。」

「べりーちゃんのための特別ケーキだよ!」

「ベリーちゃん、これ、開けてみて。」

「ベリーちゃん、大好き。ベリーちゃんはとても可愛い。ベリーちゃんは優しいし、勉強も体育もすごいできるから、ぼくの、お嫁さんになって!」

「これで、いいかな。」


8 ベリーちゃんとデート④


メガゲロはベリーちゃんをカフェに誘うために、蛙丘公園で待ち合わせ。

「ベリーちゃん。」

「あら、メガゲロくん、いたの?」

「カフェ行こうよ。」

「やった!あたし、行きたいわ。」


カランカラン

カフェのドアの音が鳴り響く。

「いらっしゃいませ。」

実は、店員も仕掛け人。だから、(ご予約していたメガゲロ様ですね)とは言わない。

「どうぞ。」

「えっと、あたしは・・・・・・」

すると店員が「特別ケーキです!」と言いながら持ってきた。

「え?」

「ベリーちゃんのためのケーキだよ。」

「うふふ。ありがとう。」

もちろん、サプライズはこれだけではない。

「ベリーちゃん、はい、これ。」

「これ、何かしら。」

「ベリーちゃん、開けてみて。」

「うん。」

もちろん、その中には婚約指輪が。

「こ、これは・・・・・・!指輪!?しかも、宝石で有名なフェアリーのダイヤモンドを使っているわ!」

(ベリーちゃん、よく分かるね。)

「ベリーちゃんのこと、だあい好きだよ。ベリーちゃんはとっても可愛いし、優しいし、成績もいいし、運動神経もいいから、ぼくのお嫁さんになって!」

「め、メガゲロくん・・・・・・もちろん、OKよ!あたしだって、メガゲロくんのこと大好きよ。」


そして、メガゲロとベリーちゃんの恋は、遂にゴールへ。結婚式日も決まり、一件落着。


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