pickles探偵デカゲロくん 第十一話~デカゲロくんの絶不調~ | 怜菜のブログ

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1 今日は何だか


「デカゲロ先輩、起きて!」

「デカゲロくん、起きてよ。」

「デカゲロくん、早くクレープ買ってよ。」

三人に起こされたデカゲロは眠いが、時計を見る。

「ん?えぇ?もう九時ぃ?」

「そうですよ!」

「お腹すいた。」

「分かったってぇ。準備するよぉ。」

今日は何だか体がうまく働きません。

「あぁっ!」

デカゲロは寝ぼけていたので階段から落ちた。

「先輩、大丈夫ですか?」

「うん。大丈夫ぅ。」

デカゲロは足がおじいさんみたいにてきぱきと動いていない。

「今から目玉焼き作るからぁ。」

デカゲロは卵を五つも入れている。

「あぁっ!焦げちゃった。」

「いいから早く食べましょうよ。」


2 またもや


「じゃあ、事件の書類を整理しましょうか。」

「うん。」

デカゲロは返事をするが、書類をあいうえお順に並べるのに何故か順番があやふや。

「違いますよ、先輩。」

「えぇ?違うのぉ?」

「なんで『あい』の次が『だ』なの?『う』から始まる事件、あったでしょ。」

『う』から始まる事件は『浮気発覚?』のことだ。

「先輩、今日、調子、悪いんですか?」

「ううん。絶好調ぉ!」

「え、どこらへんが。」

「ここらへんがぁ!」

デカゲロのこの調子は、いつになったら治るのか。

「あ、この事件はぁ『え』だからぁ。ここかぁ!」

「違います!この事件は『え』じゃなくて、『れ』です。連続放火事件は『えんぞくほうかじけん』になりますよ!」

「しょ、しょお?」


3 お散歩


なかゲロは、デカゲロのこの調子をいつもの調子に戻そうとお散歩へ。

「ぼくのぉ、将来ぃ、指揮者ぁ、ではなくぅ、電車ぁーの運転士ぃ。ではなくぅ、お笑い芸人!ジャンジャンジャーン!」

「せ、先輩、その歌、何ですか?」

「ぼ、ぼくぅ、うた、歌ったぁ?」

デカゲロは無意識に歌ったようだ。もう探偵になっているのに、なぜこんな歌を歌うのか。

「デカゲロくん、ケーキ買って。」

「ふぁーい。」

まめゲロ・ロール・ブッシュのてつゲロにお金を渡すはずが、何故かデカゲロの写真が。

「こ、これは・・・・・・」

驚いたてつゲロに、なかゲロがつけたす。

「先輩、今日、調子がおかしいもんで。はい、お金。」

「そうですか。」

「わーい。ケーキケーキ!」

「いつものケーキを買うのも効果、ないな・・・・・・」

「あっ!それ♪あよいよい!あら~♪こら~♪」

今度はお祭りに出てきそうな歌を歌っている。


4 どうすればデカゲロは戻るのか


「どんなことしても、先輩、いつもの調子に戻りませんね。」

「なんか、子供な感じになっているよね。」

「自分は子供だ、って思わせると、意外と気づくかな。」

「でも・・・・・・」

「じゃあ、公園にでも、行かせてみましょうか。」

・・・・・・ということでかえる五丁目公園へ。

「先輩、ブランコこいでみてくださよ。」

「やったぁ!」

キーコーキーコ

デカゲロはブランコをこいでいると・・・・・・

「ん?なんでブランコこいでいるんだろう。」

七十度ぐらいのところでデカゲロは手を離した。

「わぁ~」

ズドーン

デカゲロはブランコから落ちた。

「あいつつつつ・・・・・・」

「やったあ!デカゲロくん、元に戻った!」

「ん?なんでしゅか?」

デカゲロはまたさっきの調子に・・・・・・三人はガビョーン。


5 大好物


「あ、そうだ。コーヒーを飲ませればいいんじゃない?」

「そしたら、大人の気分に戻るかも・・・・・・」

ということで、喫茶店へ。

「すいませーん。コーヒーと、カプチーノ、コーラ、アップルジュース、一つずつお願いしまーす。」

なかゲロの注文に店員は「かしこまりました。」っと言って戻っていく。

「先輩。」

「ん?なぁにぃ?」

「なんでそんなふうになったんですか?」

「えぇ?ふつぅだよぉ?」

なわけがない。

「はい、コーヒーとカプチーノとコーラとアップルジュースでございます。」

果たして、デカゲロは戻るか・・・・・・

ゴクゴク

「先輩。」

「なぁにぃ?」

戻らなかった。


6 三人、絶望


「先輩、治りませんよ。」

「ねえ、もしかしてだけど思うけどさ・・・・・・」

とくゲロがなかゲロに小声で喋った。

「なに、喋ってんの?」

「まさか!」

「だってさ、昨日、ぼくたちよりも寝るの後だったでしょ。ぼく、寝付かなかったから、デカゲロくん見てたらコーヒーゴクゴクって飲んでたんだよね。そしたら、デカゲロくんがふらーんふらーんって酔っ払っているように見えたんだけど。」

「つまり、先輩は間違えてコーヒーシャンパンを飲んで、二日酔いしたってこと?」

「そ、そういうことになるね。」

なかゲロはなるほどと首を揺らしていたが、顔がこわばった。

「なんで早く言わなかったの!!」

「ごめんなさい・・・・・・」

絶不調な理由を教えてくれたとくゲロに大激怒。

「じゃあ、デカゲロくんを寝かせればいいんじゃない?」

メガゲロが言う。

「じゃあ、寝かせましょうか。」

いつものなかゲロに戻った。とくゲロはしくしくしている。


7 寝かせたら戻るのか?


ZZZ。ZZZ。

デカゲロが爆睡している中、なかゲロたちは何をやっているのかというと――

なんと、数字当てゲーム。

なかゲロは〔542〕、メガゲロは〔786〕、とくゲロが〔301〕。

「えっと、メガゲロのは136?」

「1イート0バイト。」

イートが数字も場所も合っている、でバイトは場所は違うけど数字が入っているということ。次はメガゲロの番。

「とくゲロくんのは410?」

「0イート2バイト。」

次はとくゲロの番。

「なかゲロくんのは、多分、524!」

「1イート2バイト」

とくゲロ、惜しい。

―――二時間後。

最初に当てたのはとくゲロ。二番目はなかゲロ。メガゲロは最後。

デカゲロが起きた。

「ふわぁー。みんな、おはよう。事件、ない?メガゲロ、クレープ、買おう。」

いつものデカゲロに戻った。なんとか解決。



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