学生のうちに小笠原諸島に行きたい佐藤高伊です。
東京都に所属する絶海の孤島群、小笠原諸島…
どうして小笠原諸島は世界遺産に名乗り出るほどの価値があるのでしょうか?
「東洋のガラパゴス」を名乗っていますが、実際にはゾウガメや、イグアナがいるわけでもなく、どこがガラパゴス??っていう小さな島なのですが、その珍しさについて本から学んだことをつらつら書いていきます。
1、一度も大陸とつながったことがないこと
小笠原諸島は火山から噴き出したマグマがつもりにつもって海から顔を出して以来一度も陸地とつながっていない。
直接陸地とつながっていないということは、大陸の生き物が小笠原諸島に来るには広い太平洋を越えてこなければならないということになります。
たとえば泳げない動物はほとんど来ることができませんし、渡り鳥なら簡単にたどりつくことができます。
このことが島の動物の種類や、進化をおもしろいものにしています。
たとえば、鳥は、自分を食べようとするキツネやヘビ等がいなければ、何も恐れることなくのびのびと生活ができるようになり、行動も大胆になります。実際に小笠原諸島では目と鼻の先で野鳥が舞い、餌をついばむところを目撃できるようです。
外界からほとんど閉ざされた環境のなか、花や昆虫も独自の進化をします。亜熱帯といっても過言でない気候も動植物の進化に一役買ってきたと思います。
2、地質がおもしろい
小笠原諸島はプレートが沈み込む海溝の近くの海底火山列でできた典型的な島であるようで、いたるところでそのマグマの痕跡、珍しい地質の数々を見ることができるようです。
今世界遺産に名乗り出ているのはもっぱらこの理由によるためです。
ちなみに自然遺産に登録されるためには
・地球上でほかに見られないような特徴または美しい景観を備えていること
・似たような場所がすでに登録された自然遺産にないこと
が重要で、ガラパゴス諸島が自然遺産になっている以上、小笠原は分が悪いみたいです。いかにして差異性を主張していくかがカギとなるでしょう。
次回、小笠原に人為的に生き物を連れ込まないために、の予定です