損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の

カリエール展に行ってきました。


カリエール、ほぼ初めて知ったのですが、

エコール・デ・ボザールで学び
フランス国家にも作品を買い上げられ
ロダンと交流があり、
美術界にも貢献した人なのだとか。



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く、暗い。。。


闇の中から浮かび上がる亡霊のような絵ばかり。

色彩はほとんど無く、
こすりとられたような薄さ。


この人にいったい、何があったの!?



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これは、1879年の『若き母』

パンフに載っていたものなので、
色彩はわかりませんが、
輪かくが、はっきりしていて
生き生きとした息遣いが聞こえてきそうです。



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1885年の『病める子』

この年、長男がジフテリアで亡くなっているので、この絵は長男を描いたもののようです。


この絵は
カリエールにとって最初の国家買い上げの作品となるわけですが。。




今回の展覧会では、このあとの作品が殆どです。

ほんとに観ていて気が滅入るほどの
暗い絵ばかり。

長男をなくしてから
対象物を見る目が変わってしまったんだろうなぁ。。。

人生のはかなさ。。。?



展覧会をみたときは、
部屋には飾りたくないなー
と思う絵ばかりでしたが(^^)

時間が経つにつれ、
気になってしかたない、カリエール。



いわゆる売れっ子だった、カリエール。
描き方の斬新さもあったのかもしれないけど、
やっぱりカリエールの心というか。。そんな深いところが伝わってくるから
売れてたんだろーな。

あとは、社交性もあったようで。




なんとなく、
ナレーションにも通じるものがありますね(^^)