[NEWS] ウェザーニューズ「業務逸脱していない」と上申書 口頭注意の気象庁に宣戦布告!?
● ウェザーニューズ「業務逸脱していない」と上申書 口頭注意の気象庁に宣戦布告!?
2009.10.19 19:57
8日に上陸した台風18号をめぐり、気象庁と異なる独自の上陸情報を自社のホームページなどに掲載した気象情報会社「ウェザーニューズ」(WN、本社・東京)に同庁が「予報業務の範囲を逸脱した」として口頭注意を行った問題で、WN社は19日、「予報業務は逸脱していない」などとする上申書を同庁に提出した。
上申書では、WN社が発表した「台風18号が志摩半島に上陸した」とする解析内容に技術的な問題はなかったと主張。同庁が「逸脱した」と指摘する「台風の進路等に関する情報は、気象庁の情報の解説の範囲に留める」とする予報業務の許可条件については、予報と観測は異なるとした上で、「台風の(上陸)位置は観測されたデータを中心に解析したもの」「観測に基づいて行う解析は予報業務許可の条件には抵触しない」などと訴えている。
WN社の森下良治広報部長は「これまで、気象庁の注意はすべて口頭で行われ、それに対するこちら側の回答も口頭で行っていた。今回は文書で見解を示すことで、気象庁の考えを明確に伺いたいと思った」と話している。
一方、気象庁民間事業振興課は「台風は、予報に限らず上陸情報についても複数の情報が出るのは混乱の元。情報の一元化が望ましいとWN社に伝えた」と説明。29日に同庁で行われるWN社をはじめとした予報業務許可業者対象の講習会で、改めて見解を明らかにするとしている。
このブログに出てくる気象情報は、基本的に「ウェザーニューズ」のものを使っている.
特に、アメダス情報は「ウェザーニューズ」に掲載されたアメダスの観測ポイント情報の中で、自宅に一番近いものを選択して使っている.
実は、大阪市のポイントではないので、テレビの天気予報などで「大阪の天気・気温」として発表されるものとは、微妙に違っていることもある.
そのWNのサイトで、確かに先週やっていた.
「台風18号の上陸地点を検証する」とかなんとか…… (^^)(^^)
WNに拠ると、志摩半島の先端を掠めていることになる.
WNには「ウェザーリポーター」とかいう登録ができて、一般の利用者が「今現在の様子」を書き込むことができる掲示板のようなしくみがある.
その書き込みによると、志摩半島の一部で深夜に風雨が収まり、台風の目に入ったと思われる現象を観測していた.
……気象庁が、この情報を知っていたかどうかは、判らない.
その他、気圧の変化や、風向きの変化の様子などから総合して「志摩半島に上陸・縦断してから、知多半島へ再上陸した」と結論付けていた.
そっかぁ、気象庁に喧嘩を売っていたとは知らなかった (^^;;;;
確かに NHK のニュースでは、「知多半島に上陸」と言っていたよなぁ.
気象庁としては、つい数年前まで自分の所の専売特許だった天気予報を、民間の会社も独自に出せるようになって、どちらが精度が良いか……などという競争の世界になりつつあるんだろうな.
そこに来て、遂に「気象庁の台風情報には誤りがある!」と言わんばかりの……って、言っちゃってるんだけど……情報公開に、面子を潰されてはたまらん、とばかりに強権発動にかかることにしたらしい.
「情報の一元化が望ましい」から、間違っていても気象庁のデータに集約しろ、というのは、相当な無理があると思うけどね.
次の台風で、気象庁がまた間違った情報を流して、「情報の一元化が望ましい」という理由で正しくない情報が流されて、それを信じた国民が負傷・死亡しても仕方がない、という見解に聞こえる.
「気象庁」のメンツが何よりも重要なのだと…….
やっぱり、昔ながらの「お役所体質」というのが、こういうところにも現れるのかな.
[追記]
● 台風上陸地「愛知だ」「いや三重」 官民バトル大荒れ
「ウェザーリポーター」と書いたのは、正式には「サポーター」というらしい.