ひとりアパートで夜を明かし、朝方4時に朝日で目覚める。

明るいことが、とてもありがたい。




家に居ても何もできないので、とりあえずカバンに詰められるだけの食料を詰めて、出勤。



いつもの道は、橋が陥没。

もちろんバスは動いていない。



ひび割れて段差のできた道路で通行止めだらけ。

1時間以上かけて、会社へ到着。



私が到着したころ、出社している同僚は2人だけだった。





重い金庫が動き、ファイルの詰まった棚が倒れ、時計が飛び出していた。


天井には、よくわからない穴もある。




とりあえず、最終的に出勤した6人程度で片付け。




片付け中にふと外を見ると、なぜかミスドだけ営業しているのが見えた。

先輩と2人で買いに走るが、中は混乱状態。



「そんなに買ったらなくなっちゃうでしょ!」等の野次が飛ぶ中、

人間の尊厳を保つため、購入を断念(笑)



食べ物がないわけではないし、

奪い合えば足りず、譲り合えば余る。





とりあえず午前中で仕事を切り上げ、帰宅することに。


タクシーで帰宅を試みるが、タクシー待ちの長蛇の列を見て断念。

ちょうどそこへ先輩が通りかかり、車で送って貰えることに。



道路に段差があり、ガソリンが不足する中を頑張ってくれた先輩に、感謝。




とりあえずアパートに帰宅。

ガス以外のライフラインが無いため、ガスを使って即席ラーメンを作る。

隣人からラーメンを貰い、野菜とハムは私の冷蔵庫から。




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なかなか美味しそうにできたので、何だか元気が出る。




ラーメンを食べ終えた頃、アパートの電気が復旧。

ちょうどお昼頃だった。




それから駆け付けた父の車で実家へ。



ところどころに、ガソリン待ちの長蛇の列。





実家は、塀と家財道具のそれぞれ一部が破損。

家自体の大きな破損もなく、家族全員の無事が何よりありがたいことだった。



こちらもライフラインはガスのみであるが、農家は強い。

ご飯は飯ごう炊飯を利用、水は井戸水から。


夜は暗く寒いが、食料の余裕は大きい。




夜9時を過ぎた頃、彼氏が京都から駆け付ける。


私が泣きながら電話してしまったから、とんでもない距離を来させてしまった。



新幹線、つくばエクスプレス、徒歩、車を駆使し、救援物資を持って、実家まで駆け付けてくれた。


水戸のスーパーやコンビニは全て営業停止。

彼氏のご両親が、夜中に地元のスーパーで食料を買い付けてくれたらしい。



感謝しても、しきれない。




彼氏を交え、暗闇の中いただく『せたが屋』ラーメンは、本当においしかった。


温かい食べ物が、ありがたい。




未だ余震が続く中、就寝。