宇都宮には着々と進められているLRTの問題があります。
LRTとは「LightRailTransit(ライト・レール・トランシット)」の略称で、次世代型路面電車と言われています。
宇都宮市では、現在、桜通り十文字付近~宇都宮テクノポリスセンター地区約15km区間に総事業費383億円の巨額を投入し、利用者数44, 900人/日、最大輸送力120人/編成で検討を進め、平成25年度予算は、1.3億円のLRT予算を計上しています。
しかしながら、利用者数44, 900人/日の需要予測、全体事業費の積算根拠、更には、JR宇都宮駅東側の先行整備についての根拠等計画そのものに対する市民合意は皆無です。
また、費用負担については、概ね半分が国、残り半分が宇都宮市、県の負担であり、費用負担や税金の投入の面では、県全体の問題であり、県民に対する費用負担や政策の費用対効果等に関する情報の開示と合意形成が不可欠です。
私は全国いろんなところに行って路面電車が成功しているところを見てきました。
そういうところは、大きなお城が真ん中にあって、そのお城の周りをサークル状の道路がとりまいてます。
そういうところで市民の足として路面電車が機能しているのです。
そういう歴史と町の都市計画上の構造が町のLRTを動かしています。
ところが、この宇都宮はどうなのでしょうか?
東西の往復に限られ「作新学院から作新大学まで」と揶揄されています。
この東西の幹線を作ることによって北部、南部のみなさんにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
東西を分断し、ごく一部のひとだけが恩恵を被る
LRTに乗るために車やバスに乗ってくるようでは、まったく意味をなしません。
いったい何人の人が使うのでしょうか?
作るときは補助金があるから、まだいいとします。
しかしメンテナンス費用は宇都宮市民全体が負担するのです。
試算では1日4万人の人が使うことで行われています。
しかし、みなさん。
調べてみると、車社会を反映してか、栃木県内でバスを利用して移動する人は1日2万人です。
いくら、バスから、自家用車からLRTに切り替えると言っても、バス利用客が栃木県全域で2万人なのに宇都宮の東西で4万人も乗るわけないじゃないですか。
そんなものを作ることによって、どれだけの恩恵があるのか。
それ以上に、どれだけ長期間にわたるメンテナンスの負担が市民のみならず県民にふりかぶってくるのか。
それは議論するまでもないかと思います。
今後、この問題を市民全体で共有し、確かな判断をしていただけるよう積極的に関わり、「宇都宮市には相応しくないJLRT導入計画を阻止する取り組みを進めます。
(参照:とちぎマニフェスト)