ランナーズ
寝坊した。
でもいつも始業時間より 20分早く入獄している僕。
遅刻するほど寝過ごすなんてことはまずありえない。
とりあえず急いで支度した。
ちなみに昨年の秋までは
もう一本早い護送列車に乗っていたから
30分も早く入獄していたんだ。
普通に乗り込んだ。
ギュウギュウ詰め状態だったけど
多くのサラリーマンたちが降りる駅が二つ続いて
席が空いたのでそこに落ち着いた。
まるでジグソーパズルの一コマみたいに。
目の前の仏頂面した男性が
ランナーズ 2月号を読んでいた。
かつて僕も愛読していた雑誌だ。
次に走るマラソン大会を見つけたり
トレーニングとかケアの方法とかを
参考にしたりしていたものさ。
ヒザがパンクしてからは
年に一回とか二回しか走らなくなり
もう読むのをやめたんだけどね。
来月のエーゲ海マラソンにエントリーするつもりが
締切日を間違えるボーンヘッドで Shit 凸!
三月にある地元の大会から仕切り直すよ。
ボブやタクマも走るような素振りを見せていたが
どうだろう、走るぞって姿勢はまるで見えない。
あいつはに限らず今の若者は草食系が多いのか
少なくとも僕らの若い頃より完全にしらけてるね。