鯖缶05:監視ツール比較
監視ツールを比較したサイトはあるが、結構間違いがある
よく、Nagios Munin Hobbit ZABBIX Hinemosが比較されているが、これって比較した人の主観が激しくてかなり怪しい。
まず、勘違いされるのが、各ツールの守備範囲。
私が評価できるのはNagiosとMuninだから、この2つについて説明する。
Nagiosは基本的に、死活+サービス監視。
Muninはバリバリのリソース監視。
死活+サービス監視は現在の状態を監視して異常を検出し、発呼するのが仕事。
異常の状態って、ONかOFFかバタバタしてるかの3つの状態しかない。
ログはファイルに書き出す程度で十分である。
一方リソース監視は、メモリやディスクの使用量や回線のトラフィックなど複雑な監視項目の状態を、細かに記録する必要がある。だからデータベースに格納したり、RRDTOOLで描画したりの必要が出てくる。
この2種類のタイプの異なる監視を同時にこなしているのがZABBIXなのだろうが、Nagiosのログがファイル書き出しだったり細かな描画ができないからといって、Nagiosが劣っていると評価するのは早計である。
実は、NagiosとMuninは共存できる。その親和性は高い。
この2つを組み合わせると、ZABBIXより強力になると感じている。
敷居が高いとされているNagiosの監視設定は、設定ファイルにて行う。
設定が簡単とされているZABBIXの監視設定は、Web画面からの対話で行う。
前者は玄人向けで後者は素人向けと言えるが、設定はファイルのほうがよくない?
手順書とか差分管理とか、どう考えてもファイルのほうが楽だ。
あと、ZABBIXが標準で準備している監視項目は少なく、拡張もできるが対話形式で拡張するのは至難の業。
Nagiosはそれ自体は死活とサービスしか監視しないが、シェルで書けるものなら何でも設定できる。だからMuninで監視できるものは全て取り込める。
ZABBIXがAT車だとすれば、Nagios+MuninはMT車って感じ。
個人的には、奥が深いNagios+Muninが大好き