2012年(14)大雨洪水後の積丹半島で記録更新記
札幌は比較的涼しい夏休みが終わるを待っていたかのように、大雨洪水警報が出た。
積丹方面は半日で数十ミリの豪雨だった。一カ月半振りに釣兄・栩さんを誘って
遡上アメマス狙いの釣行記です。
その1.古平のO渓で大物を手掴みの巻。
林道は夏草が生い茂り迷路をさまようようだ。
8時30分に入渓。何時ものビックポイントに的を絞ってみるも、尺物が2匹と期待外れ。
早々に諦めて大ダム下を念のため探っていると、足元ののブロックに大アメマスが挟まって
バタついているではないか。難なく手づかみする。
急激な減水でダム下から下りそこねたのだろうか?、それとも減水にもかかわらず、この
狭い水路を登ろうとしたのだろうか?
下手にいる栩さんに合図するも状況が解らないらしい。取り敢えず写真を要請する。
文字通り手づかみの大アメマス46cmなり。長い釣人生で初めての体験なり。
夏場なので直ぐに腹割き。抱卵は栩さんの提案でコンビニに立ち寄り即席醤油漬けとする。
その2.本命の神恵内のS渓で記録更新の巻。
当丸峠を越えて1時間。幸い先客はいない。取り敢えず支流の熊戻り沢伝いに
入渓し魚止めの連続滝を目指す。
本流との出会い。洪水も治まって水位はベスト。川底も洗われて滑らず遡行が楽だ。気温27度・水温16度、微風。
早速尺上の遡上アメマス。魚体がピカピカに輝いて元気ものなり。
地下たび・タイツスタイルで涼しいを連発の栩さんにも尺上アメマスがきた。
合間に居着きイワナが釣れるも25cm程度。全てリリース。
短い竿で軽い重りで表層を釣る栩さんスタイル。深場は攻めあぐむか。
表層を攻める栩さんに良型幅広ヤマベ24cmなり。
その深場で渓秋に強い当たりがきた。逃げ回る大物を瀬尻でネットイン。渓秋もスパッツで
涼しさを満喫の遡行です。
ジャスト40cmの遡上アメマス。魚影も濃く益々期待が高まる。
昼飯抜きでいよいよ期待の連滝コルジュ帯に到達。と同時に栩さんが大物が滝登してるぞー
と絶叫する。
第1の連滝壺を覗くと潜水艦級が3匹悠然と泳ぐ、時たま滝登りをするも失敗。
余りにも瞬時でシャターチャンス無し、残念。
清冽な滝壺から35cm級を抜きあげる栩さん。
その直後に渓秋に強烈な当たり。なんとか浮かせてタモ網を出すも大物はそれを掻い潜り
下の滝壺に遁走。切られた、もうダメかとおもったが長竿の大物仕掛け鈎素0.8号が持ち
応える。岩場をヘズって瀬尻でようやくネットに収める。
興奮気味の手で検尺。ジャスト50cmの大アメマス。記録更新の大物なり。
記録更新のポースを造って記念写真。
場荒れしたのか時たま潜水艦が見えるも当たり無し。ここで遅い昼飯にして
滑落防止の対策でザックを降ろして大滝をへずって第2大滝を狙う。
その手前の3m狭い滝の水量が多く魚の遡上は無理。しかも横たう倒木が登はん
を阻み危険。ここで断念する。数年前にはこのポイントで40cm級が2匹きたが
今回は不在。まだ水勢が強くて遡上できないか。
その3.支流の滝でも潜水艦を釣るの巻。
大物をザックに詰め込んで足取りも軽く、支流の別名「熊戻り沢」を遡行。
本流大滝より1時間で期待の連滝場に到着。
すっかり滝壺が土砂で埋まった小さな第1の滝は全く魚信なし。
水深が浅く大物からはこちらも丸見えかも、反応が鈍いがようやく一匹を掛ける。
背中に縄張り争いの傷か。好ファイトした41cmの遡上アメマス。この支流で初の40cm越えなり。
記念写真を一枚。この連滝は遡上が容易で源流部のイワナは絶えることはないだろう。
今日一日で一年分の大物を釣ってしまった気がする。涼しくて、
楽しくてこれだから山釣は止められない。
朝一番に掴んだ大アメマスの筋子の即席醤油漬けを肴に安着の乾杯。
帰りに下流の岩魚橋を通過したら3台の車が入っていた、
彼らもきっといい釣ができたろうと思う。
次回は大雨が降ればもう一度積丹半島へ、その後9月15日から 二泊三日で函館の龍さんと後志利別川の源流釣行の予定です。
ご期待下さい。