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<あらすじ>
刑事ファラデーは、過去のある事件がきっかけで署内で白い目で見られ、孤立していた。
ある日、奇怪な惨殺死体が発見された。
どうやら昨夜、トラック・ドライバーが、バーで知り合ったネイティヴ・アメリカン系の美女を自分の車に連れていき、その後何者かに惨殺されたようだ。
奇妙なことに男の死体には、鹿の蹄(ひづめ)で何度も踏みつぶされた痕跡があり、しかも外れたトラックのドアは丁寧に戻されていた。
ファラデーは、検死官ダナから意見を聞き、黒人警官のリードと共に捜査にあたることになった。
その頃、またもやネイティブ・アメリカン系の美女と一緒にホテルの一室に入ったビジネスマンの惨殺死体が発見された。
死体には前回と同じく、鹿の蹄の痕跡が残されていた。
ファラデーは事件を推理したが、てんで見当もつかない。
やがて、ネイティブ・アメリカン系の男性から、被害者男性と一緒だった女性こそ、ネイティブ・アメリカンの伝説の「半人半獣ディア・ウーマン」ではないかと知らされる。
なんでも、上半身は人間で、下半身が鹿の脚を持つ女性らしい。
同じ時、カジノで気分転換をしているリードに、被害者男性と共にいた美女が近づいてきた。
彼女の指示通りに賭けてみたら、リードはカジノで大当たり!
すっかりご機嫌でほろ酔いなリードは、彼女が「ディア・ウーマン」かも知れないとは露知らず、共に部屋に入っていく・・・
<レビュー>
「ディア→Deer ウーマン→Woman」で、シカ女。
タイトルからしてバカ。
最初からコメディじゃないかなぁと思ってたらやっぱりコメディでした。
まず、刑事ファラデー。
動物襲撃専門の刑事です。
この不可解な惨殺事件も鹿の踏み跡が死体に残されていたと言うことで・・・一応動物襲撃の管轄内なんでしょうか。
とにかく、刑事ファラデーは事件についてありとあらゆる可能性を推理するわけですが、その推理内容が壮絶過ぎるほどバカで絶句もの。
★ファラデー刑事のゆかいな推理(妄想)その1★
被害者の男性と一緒にいた女が、鹿バット持参で男性を撲殺!
★ファラデー刑事のゆかいな推理(妄想)その2★
チェックのネルシャツのトナカイが男性を撲殺後、女性を誘拐、そして・・・
事件現場の車の壊れたドアを元通りに直し、完全犯罪☆
もう、まじめにやれとしか言えません。
職場で白い目で見られている理由は、過去の事件じゃなくてこの辺にありそうです。
「チェックのネルシャツのシカ・・・うーんうーん・・・そんなんしか浮かんで来ない・・・」
チェックのネルシャツシカのことを考えつつファラデー刑事がさらに捜査を進めていくと、ある情報を耳にします。
それはネイティブアメリカンの伝説に登場するディア・ウーマン、つまり「鹿女」の存在。その伝説上の生き物は上半身が人間の美女の姿、下半身が鹿の半人半獣だと言うのです。
自分がさっき散々ネルシャツのことを想像していたくせに、疑い深く捜査を進めるファラデー刑事。
しかし、グズグズしてるうちに同僚が鹿女の毒牙にかかっちゃった。
やられちゃってる同僚を尻目に、現場でそれらしき女性を確保。
気を失っている隙に彼女が本当に「鹿女」かどうか、確認してみることにします。
只のセクシーおねえさんに見えます。
だがシカし、チラリズムしてみるとなんとおみ足がシカだよ!
「見ーーーたーーーなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ここでなんと、前代未聞のシカキック炸裂。
ドカッ!!!
「ぐわおぅぅぅ!!!」
ファラデー刑事、すごい飛びました。
シカ女、ここぞとばかりに逃げる!!!
びよ~ん☆
逃がすまじ、とファラデー刑事がその後を追います。
しかし、遂に追い詰めたと思ったら破壊的脚力で思いっきり車を蹴られて・・・
ドガッ!!!
「うわおぅぅぅ!!!」
ファラデー刑事、またもや飛ぶ!
シカ女を演じていた女優さん、新人さんらしいのですが、すごい存在感でした。
ひとっことも喋らない役だったのですが、それがまた「伝説」をよりミステリアスにしてくれ良かったと思います。
後半の「刑事VSシカ女」が見もの。
この作品の監督、ジョン・ランディスさんは「狼男アメリカン」という作品も撮っているんですが、もしかして今回のシカ女・・・「前は狼男だったから、今度はシカ女でいっとく?」そんな具合で悪ノリしたのかと思わず勘ぐってしまいます。
完璧にコメディ認定。
是非、チェックのネルシャツシカに魅せられてください。
<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★ テンポ★★★ バカ★★★★ グロ★
総合★★★