GビズIDとは、法人・個人事業主向け共通認証システムです。

 GビズIDを取得すると一つのID・パスワードで、社会保険手続き、各種許可申請など複数の行政サービスにログインすることができるようになります。

 法人向けオンライン行政サービスでは、手続きシステムごとにID・パスワードを作成する必要があり、利用者のアカウント管理が煩雑でした。そこで令和2年4月からデジタル庁より、一つのID・パスワードで様々な法人向けオンライン申請を可能とする「GビズID」のサービスが開始されました。

 

 令和4年6月に閣議決定した規制改革実施計画では、行政手続きのオンライン利用率を引き上げる取組の一環として、財務省はデジタル庁と連携の上、GビズIDとe-Taxの連携について、必要な措置を講ずることと明記し、改正に至りました。

 改正の内容は、GビズIDの利便性向上の観点から、法人について、GビズIDを用いてe-Taxへのログインが可能となります。(システム運用の整備が出来次第)

 また、この方法でログインした場合、e-TaxのID・パスワードの入力、申請の際に電子署名、電子証明書を送信する必要がなくなります。

 

 GビズIDのアカウントは、デジタル庁のGビズIDのページから申請することで取得することができます。発行時に代表者の身元確認を行えば、その後の各手続きでの本人確認書類の提出が不要となり、また、アカウントは最初に一つ取得するだけで、有効期限はなく、年度更新の必要もありません。

 

 GビズIDには、3種類のアカウントがあり、サービスにより必要なアカウントが異なります。

 ①gBizIDプライム

 会社代表や個人事業主向け。対応する行政サービスは無制限で利用可能。

 ② gBizIDメンバー

 gBizIDプライム取得組織の従業員向け。対応する行政サービスに制限がある。

 ③ gBizIDエントリー

 事業を行う者なら誰でも利用可能。対応する行政サービスに制限がある。

 

 GビズIDを取得すると、オンライン上での様々な申請が可能となったり、ID・パスワード管理が容易になったりと、メリットも多いですが、利用可能な手続きが拡大中のため、現時点では手続きができない申請もあります。

 どのような申請を行いたいかを考慮した上で、GビズIDの取得をすることが大切であると思われます。(内田)

 

 

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