使い古した教科書が売れた話 | カナダ移民のモントリ・イロイロ日記

カナダ移民のモントリ・イロイロ日記

カナダはモントリオールに移民して、
看護師目指して大学通いなおしてるアラサー女のブログです。
モントリオールの素敵なところや、大学生活、日々の出来事や出会いについて書いています。

カナダ人はなんでも、新品を買うことは少ない。

また、滅多に不用になったものを捨てたり、ただで人にあげたりしない。

日本だったら、ほとんどの人が新品を買って、用が済んだら捨てる。
カナダでは、多くの人が中古品を買って、いらなくなったら、また中古品として売りに出す。

この習慣、私の周りだけじゃない気がする。。。
ほとんどの人が、まずは中古品を探してみて、なかったらしょうがないから新品を買う、いらなくなったら売る、という順番で買い物・物の処分をしていると思います。

たぶんマータイさんや、ちょっと昔までは日本人全体が持っていた「MOTTAINAI」メンタリティーが、カナダ人や移民には染み付いているからだと思います。(これもまたカナダ人とアメリカ人の大きな差かもしれない。。。アメリカの消費主義はほんと病気。。。)

お金をいくら持っていようと、経済的にものごと済ませることに越したことはないし、エコだし、
ただ無駄遣いのため無駄遣いなんてかっこわるいし、粗大ゴミ処理に掛かる税金もセーブできるし、まだまだ使えるものを、それを必要としている人に譲れたら、物も本望でしょう。だから、いろんな意味でほんといいと思います。



私も、おとといKijiji.ca に載せた教科書の買い手がその日中にさっそく見つかって、
昨日、同じ大学の学生が買い取りに家まで来てくれました。

本棚の肥やしになるところだった教科書(写真では小さく見えるけど、全部で10kgくらいの重さがあったかな。。。)


が、

あっという間に




200$(2万円)に!

そして、彼女も、新品で買ったら500$くらいの教科書を、半分以下で揃えられたのです。これをWin-win situation と言わずしてなんというのでしょう。(※ちなみに、一枚破れてたページがあったので、それは教えてあげて、図書館かなんかで借りて、コピーしてね、といいました。それは了承してくれて、おつり、と言って5$渡したら交渉成立:)日本人は値切ったり交渉する場面が日常の買い物では全く無いから、日本から来たばっかの頃のあたしだったら、上手に古本を売ることなんてできなかったけど、今の私はあの頃の自分とはちがーーーーう。強いんです。)


この「お古に抵抗がない」という、カナダ人の考え方は、以外にも当てはまります。

ペットが欲しくなったら、ある程度の教養・モラルを持った人は、ペットショップに行くのではなく、
動物のシェルターに行って、里親になります。私はしたことはないのでよくわからないのですが、ちゃんと責任を持って動物を飼えそうな人か、審査されるとか。
子犬じゃなきゃいや、とかそういうのはあまり聞きません。自分と相性の良さそうな犬猫を探します。

また、雇用機会も日本よりずっとオープンです。
「新卒じゃなきゃいやー!」「転職3回以上なんていやー!」「33歳オーバーなんていやー!」
そんな処女信仰的なことはありません。
もちろん、転職者は、最初からいた人に比べてスタートが遅れる分、ある程度のハンデはしょうがありませんが、「他の分野に汚されているお古」みたいな扱いはされません。むしろ、他の世界での知識・経験を認められます。(だから私は、成績は悪いのに、看護学校に受かったんだと思います。)

そしてカップルも。
社会がどうとか世間体がどうとかより自分との相性で関わる人、特にパートナーを選んでいる気がする。


もうすぐ30!ってあせっていた自分が馬鹿らしい。。。。




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