先週行ったライブが素晴らしかったので、久々にブログに残しておきます~。
今月はVillage Vanguardで、と~っても楽しみにしていたGerald Clayton Trioを聴いて来ました。
ジャズピアニストであるGerald Claytonについてはちょいちょいブログでも紹介しているので詳細は省きますが、そのずば抜けた才能と感性で、生存競争の過酷なこのNYジャズ界において最先端でもっとも輝いている1人。若干28歳の新進気鋭のピアニストです。
今月リリースされたクレイトンの3枚目(Concord移籍後第一弾)のニューアルバム『Life Forum』は、ほぼ彼のオリジナル曲。
べーシストJoe Sanders&ドラマーJustin Brownとの、お馴染みのトリオ。
先週土曜の1st setに行ってきたのですが、ニューアルバムから''Life forum'' ''Feature Reflection'' ''Shadamanthum''など数曲と、ファーストアルバムから''Sunny Day Go''という、クラシック音楽のようなリリカルでエレガントな曲などを演奏。
Gerald Claytonの演奏を生で聴くのは初めてだったのですが、とにかく感動したのは彼の音色。
理想的な打鍵で、とてもクリアな美しいタッチ。クラシックピアノによって培った確固たるピアニズムを感じました。徹底的に『ピアノ』そのものの構造を知り尽くし、どんな音色をも自在にコントロールするテクニックを身につけているという印象。現在活躍されているジャズピアニストは、クラシックピアニストも顔負けのヴィルトゥオーソの方がいっぱいいるけれど、これほどまでに『音』そのものに惹かれる人は久々~
クレイトンのタッチは、その都度適した音を確実に叩きだすので、聴いていて本当に心が躍ります。
豊かな知的センスで紡ぎ出すフレージングは、時に甘美で憂いを帯びていたり、時にスリリングで若いエネルギーに満ちた力強さがあったり。それに対してサンダースとブラウンの両者も一糸乱れぬインタープレイ。次第に波がうねるように盛り上がりを見せるときは、しろうさも思わず声が出ちゃいましたw
サンダースのdouble-bassは跳ねて弾けてダイナミックなプレイなのだけれども、''Sunny Day Go''などではクラシカルで叙情的なソロのアルコプレイを聴かせてくれたり!!
クレイトンの作曲家としての能力にも敬服。音楽全体を眺め、立体的でフォルムの美しい音楽を創っているという感じです。
すっかり彼の大ファンになってしまったので、できる限り追いかけることにしますわ。(あ、プライベートじゃなくてライブでね!笑)
$30で最高のプレイが聴けて幸せいっぱい胸いっぱいでした♪
3rdアルバムのイントロダクション。
2ndアルバム『Bond』より。