ダウとTOPIXで判る市場判断(352)

 海運株は、先の高値で、しばらく整理と言ってから、暴落を演じていたが、金曜日に、ここは買いと、言ったとおり、今日は一転、ストップ高が、続出した。

 太平洋海運(370円+80)、共栄タンカー(534円+80)、第一中央汽船(595円+80)、明治海運(1018円+100)と、四つもある。乾汽船、+220、1740円、新和海運+65,980円となった。

 こうれが、値上がり率上位だが、他にも入っていて、海運は全面高となった。世界の海運市況が、活発であるからだろう。運送を見る限り、今年の景気は良いものと思われる。

 前場に予想したとおり、後場寄りから次第に上げて行って、3:30頃に、223円高と、前場の高値を、10円ほど抜いたが、その後は210円程度で終始して、引けの大口売りで一気に、178円まで下げた。

    ダウ   178.03 円 高     18、149.52
   TOPIX   15.45 P 高      1,788.39

 前場で、ダウとTOPIXの差が縮まるかどうか見ものと言った。思ったほど縮まらなかったが、1,5Pほど縮まっている。個人は高いので円了したようだ。

 個人が買ったのは、急落した海運株であろう。明日も続きかどうか?続くようなら、新値に向かう可能性を示す。その方向に行ってもらいたいものだ。

 久しぶりに、18.000台に戻っている。今度乗る葉、相場が高値に向かっていることを示しているが、外人機関投資化の買いなので、安心して買いすすめない。

 米国の機関投資家が、買おうが売ろうが、余り関係の無い、低位株や、小型株に徹する投資が、成功すると、私思っている。だから、ダウ銘柄で上がるものや、優良株は追わない方が良いだろう。

 証券会社や、マスコミの好きな銘柄の値幅に惚れて買っていると、逆の値幅で大損などと言う事になる。投資は、自分で社会や業界を判断して、自分で決定できるようになって欲しいものだ。

 なお、機械の、酒井重工が、80円高の413円とスットップで、終わっている。ここの所、ジリ上げしていたのだが、今日吹いた。これが続くと機械株の低位に波及するだろう。

 鉄鋼株、海運株と、手がけた筋は、資金を何倍かにしている。そして、500,000前後で売っているから、この水準より下の株が、動きやすい状況にある

 この上げの柱が見当たらない。柱の無い相場は、知らぬ間に下落をすることが多い。今日の海運の上げで、再び柱になる可能性は出たがまだ、確率は低い。

 手持ちの株と、気になる株を打診買いを入れるくらいで、資金を使い切らない方がいい様に思う。ただ、先日言ったように、新値に飛び出した銘柄が結構多いので、楽しみではある。

 太平洋海運(360、+80)、太平洋興発(153、+1)、不動テトラ(250、+1)と、一応マイナスは無くなった。後の二つは、終始マイナスだったが、引けで、プラスになった。

 安いので、下値を指していたが、掛からないので、大引けで買ったものだろう。このような動きは、歓迎できない動きだが、水準が水準だから、余り気にしなくて良いと思う。

 明日は、一下げあるか、4日の連騰になるか?ニューヨークが大きく下げないなら、安寄りして、あがるパターンが望ましいのだが、ニューヨークに連動すると思う人が多いので、目先は似た動きをする。

 しかし、この動きに乗れないのは、何度も言ったように、円安、NY高の相場は、幻想に近いと思うからだ。着実な上昇を始めている低位が続くと思う

 なお、中央青山の事件以来、監査法人が不足しているらしい。不適と思われる会社が、幾つかあると言うことだ、これは、注意が必要であろう。ただ、厳正な審査を、してもらいたい。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/57644/