4月16日
この日は、朝からガイドを予約して、島の中を鳥見した
午前中は、カヌーを漕いで浦内川の支流まで行き、鳥見をした
身体が固く、常に腰痛に悩まされている私は、漕ぐという動作が・・・怖い(苦笑)
素直にガイドに言うと、何と、私と妻の乗るカヌーをガイドのカヌーが曳航してくれると言う
完全に老人扱いなのだが、構うもんか!
漕ぎさえしなければ、何とか腰の負担は無さそうで安心した
それにしても、浦内川の静かなことか!
午前中、わずか2槽の観光カヌーに遭遇しただけで、ほぼ独占状態
遠くからリュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが聞こえて来て、思わず眠くなるほどにリラックスしている自分が居た
浦内川の支流に入ると、野鳥の声は、俄然近くから聞こえて来た
この支流の上流部には、今から70年前頃に上質な石炭が発掘される炭鉱が存在していた
その栄華の残り香のように、随所に面影が感じられて・・・
こういう雰囲気も悪くない
途中、リュウキュウキビタキの鳴き声が聞こえて来た
肉眼でも捉えられたのだが、撮影できたのは♀のみであった う~ん残念!
リュウキュウキビタキ
昨年にリュウキュウアカショウビンが営巣したシロアリの巣も見せてくれた
シロアリの大きさにも驚かされたが、カヌーで最接近すると3mくらいの所に巣が営まれていた事に驚かされた
因みに、アカショウビンは渡って来た直後らしく、ペアリング前との事だった
午後は主に田園での鳥見を試みたが、少し前まで居たクロウタドリは抜けたようだ
サキシマキノボリトカゲ
サギ、シギチ・チドリ類も、ほぼ渡り終えたようで、こちらは残念な結果となった
サキシマキノボリトカゲ
ただ、昼食時に立ち寄った店が、なんと46年目に私が西表島へ来た際に立ち寄った星の砂海岸(住吉海岸)であった!
昭和53年
小柳ルミ子が歌った『星の砂』で、一躍脚光を浴びた星の砂だったのだが、有名地であった竹富島には、ほぼ無かった
ところが、この住吉海岸では海岸が、ほぼ全て星の砂であった事に驚いたものだ
その話をしながら、ニコニコして海岸まで下り立つと・・・
星の砂は、その面影を全く留めていなかった
住吉海岸
46年前の私と住吉海岸(笑)
ガイドが砂の中から、『これが星の砂です』と指摘した砂を見ると、私の老眼ではサッパリわからんかった(苦笑)
往時を懐かしむ余韻すら私に与えてくれなかったのは、痛恨であった
46年という時間の中、人々に踏みつけられた星の砂が、ただの砂になっていただけの話なのは、分かっているのだが、私の良き思い出が少しだけ薄らいでしまったなぁ
ツアーの最後に偶然、ヤツガシラに遭遇
ガイドさんも『まだ残っている個体が居たんだ。驚き!』
と言っていたように、既に渡っているはずのヤツガシラだったが、星の砂で沈んでしまった私のテンションを上げてくれた事に感謝である(笑)