神戸市内でひったくりをしたとして逮捕、起訴された関西学院大の元学生=逮捕後に退学=ら男七人が、神戸、阪神間で車上狙いや民家での盗みなどを重ねていた疑いのあることが十日、捜査関係者への取材で分かった。数人単位のグループで繰り返していたといい、生田署は十日にも窃盗容疑などで追送検する。

 

 捜査関係者によると、二〇〇六年十月-〇八年秋、グループ全体で約五十件(総額約四百二十万円)の被害を確認。このうち約十五件、百六十万円分は、窃盗罪などで起訴されている。

 

 七人は和歌山県紀の川市中三谷、元関西学院大生坂口賢被告(22)=公判中=ら。うち西宮市の元関西学院大生の男(22)は強盗罪などで有罪が確定している。

 

 起訴状によると、坂口被告ら元関学大生二人は昨年四月、神戸市内で女性からかばんを奪って軽傷を負わせ、女性のクレジットカードを使い七十万円を引き出したとされる。坂口被告は別の仲間と〇七年五月、同市内の民家に侵入、約六十四万円を盗んだともされる。

 

 同署などによると、坂口被告は黒人音楽・ラップのミュージシャンとして活動し、七人は音楽などを通じ知り合ったという。元関学大生二人は昨年九月に退学届を出している。同署の調べに七人は容疑を認め、坂口被告は「キャバクラなどでの遊興費に使った」と供述しているという。

 

<神戸新聞>