千葉県銚子市の市立総合病院の休止問題を争点に、岡野俊昭市長(63)のリコール(解職請求)の是非を問う住民投票は29日午前、市内30カ所の投票所で始まった。即日開票され、深夜に大勢が判明する見通し。有効投票の過半数が賛成すると、岡野市長は失職する。

 

 市立病院の存続を求めてリコールを請求した市民団体「『何とかしよう銚子市政』市民の会」(茂木薫代表)と、岡野市長を支持するグループが市を二分。9日の告示以降、市民の会は宣伝カーを駅前などに繰り出し「突然の休止で6000人を超える“医療難民”が出た」と主張。一方の市長派は街頭演説などで「市の厳しい財政事情から(市営の)病院存続は困難だったが“公設民営”で再開させる」と訴え、激しい舌戦を繰り広げた。


<産経新聞>