北区のJR京浜東北線王子駅南口トイレの汚水が近くの石神井川に流れ込んでいた問題で、同区議会建設委員会が24日、開かれ、都の対応などに批判が相次いだ。問題発覚後、同委員会が開かれるのは初めて。委員会に先立ち東京都下水道局とJR東日本は区側に謝罪し、経過を説明した。

 

 JR東日本は区に対し、再発防止策として、対策工事を18日から始めていると説明した。工事は4月中旬完成予定。南口トイレから駅ホームに平行してパイプを約200メートル設置し、配水管が下水道につながっている駅中央口トイレに接続する。

 

 委員会では委員から、都が平成19年6月に事態を把握していながら区へ説明がなかったことへの批判や工事期間中の立ち会い検査などで不備に気付かなかったことへの疑問が続出した。

 

 区は区民への説明や謝罪とともに、昭和41年と平成12~14年の配水管工事に関する資料提出を求めるという。


<産経新聞>