11月24日、日曜日、 ザダルにて12日目。
僕は晴れ男…傘を持って歩いた事が殆ど記憶にないくらいだ
ザダルに着いてフラフラと2日間歩き、透き通ったアドリア海を見つめてた…
その夜に身体中に激痛が走り…そのまま早2週間以上も臥せったまま…
その激痛も徐々に和らいで来た…。
しかし私がベッドに臥せている間の2週間は石畳を打つ雨音が途切れる事も無く
いまも半開きになった古い木製のブラインドの間から音を奏でているのです。
不思議と焦りは何も無い… いずれ僕の脚はまた歩き出すのだろうから…
街中のあらゆる教会が 代り番こに色々な鐘の音を街の空に響かせる…
あぁ、もうお昼時なんだな… 毎日届けてくれるリンゴとカフェは懐かしい田舎の味がする
昔のまんまのリンゴの姿だ… これだけで充分なご馳走だ ありがたい
アドリア海に浮かぶ島々には 優しく逞しい漁師と 慈愛と笑顔のおカミさん達が
今日もそそくさと…歩き慣れた悠久の石畳の音階を聴くとなく 歩を進めるている