付け合せのサラダとチーズ(西洋カボチャとリーキのスープの続き)
とうとう待望のバレンタインデー、いかがお過ごしですか?ちょっとバレンタインにはそぐわないブログのテーマですが、美味しいチョコレートと熱いディナーの後は、少~し健康的にお家でお料理・・・・なんて・・・前回のブログの続きです。
『西洋カボチャとリーキのスープ』の続きです・・・・
ルーコラ(ルゲッタ)です。日本でもかなりお馴染みになったイタリアのサラダ野菜・・・ピリッとした生大根のような辛味、苦味とゴマのような味がなんとも言えず特徴的!
摘んだものはそれ程持ちが良くないので、出来ればその日に購入したフレッシュなものを、綺麗に洗って食べたいですね。
カルシウム、ビタミンC、鉄分が豊富な上、味のアクセントにもなるので、サラダには欠かさず入れたいサラダ菜です。
スーパーでは袋入りのミックスサラダが盛んに売り出されていますが、洗浄段階で薬を使用したり、持ちを良くさせる為にいろいろ処理してあるので、味も全然違います。
これは・・・とっても不思議な形をしていますね。
フィレンツェトマトというんです。
これはどこでも入手できるものでないので、必ず行きつけの八百屋さんで購入します。
イタリアはトマトの国という印象をお持ちの方沢山いらっしゃると思いますが、本当に種類が多いです。
ツルリとした赤いトマト、色々な種類のプチトマト、パスタソースに多く用いられ、生食用でなく煮込んでソースにしたりして食べるサンマルツァーノ種の細長いトマト・・・・・その数なんと8000種以上に及ぶと言われています。
フィレンツェトマトはその名の通りフィレンツェが原産のトマトで、柔らかくて独特の甘味もあるので、山猫が大好きなトマトの一つです。
ラテンアメリカからスペイン人がジャガイモ、とうもろこし、唐辛子などと一緒に持ち帰ったトマトは、長い間観賞用でした。
毒があると信じられていたからです。
食用になったのは16世紀に入ってからで、飢餓に苦しむイタリア人貧困層が食べ始めたことから少しづつ改良が進み、18世紀にはヨーロッパのあちこちで食されるようになってきました。
このように歴史の古いトマトですが、語源という観点から見た場合、イタリア語で『POMODOLO』(ポモドーロ)と呼ばれるトマトは『POMO D'ORO』 から来ているんですね。
『POMO』は『リンゴ、もしくはリンゴ状の果実』
『ORO』は『金』という意味で、直訳すると『金色のリンゴ』・・・
長い航海の末港にたどり着いた船に山積みにされたトマトの山を見た時、ツルリと日に輝くトマトの山が金色のリンゴの山に見えたか、その当時のトマトが黄色っぽい黄金色をしていたのか定かではありませんが、とてもストーリー性を感じさせる名前です。
ところが、もう少し調べてみると・・・・『POMO D'AMORE』、直訳すると『愛のリンゴ』からだんだん変化して、『POMODORO』になったという説もあります。
POMOはまさにアダムとイブが食べたリンゴのことなので、観賞用として持ち込まれた赤い可愛らしい実を付けたトマトは『愛の果実』として親しまれていたのかも知れません。山猫はどちらかと言うと、こっちの解釈の方が愛らしい気がします。
こちらはフレッシュな『CIPOLLA TROPEA』です。
日本ではポピュラーな黄金玉ネギ、白玉ネギ、日本ネギ・・・・・などいろいろな種類がありますね。
赤玉ネギは日本でもデパートの地下スーパーや外国食材店などで、簡単に手に入るようになりましたが、南イタリア産の玉ネギでイタリアの食材の中でもっともポピュラーなものの一つです。
ビタミンC,E,鉄分、セレン、ヨウド、亜鉛、マグネシウムなどが豊富な健康野菜です。
体調が悪い友人が玉ネギ食を1年ぐらい続けて、随分体調が改善したといっていました。
たまねぎは確かに、高血圧、高コレステロールを抑える働きがあるので、定期的に摂取すると体に良いようです。また血圧を下げる働きがあるので有名なニンニクですが、これは下げるだけでなく低血圧の人の血圧も安定させる働きがあるらしいです。
毎日イタリア料理の主要な食材となるこれらの野菜類は、知らず知らずのうちにイタリアの家庭料理を健康食に導いているような気がします。
赤玉ネギは日本の黄金玉ネギよりずっとデリケートな味で、生食もできますが、フレッシュな小赤玉ネギは、さらに繊細なお味で、サラダやタルタルステーキなどにスライスしたり、刻んでそのまま入れられます。
赤い皮を剥くと普通のネギのように白い部分が出てきます。山猫はサラダの味付けアクセントに必ず使います。
野生のサラダ菜、ルーコラ、フィレンツェトマト、フレッシュ赤玉ネギ・・・・・・
そして今日は西洋カボチャを買ったので、千切りにして入れてみました。
オレンジ色のニンジンスライスのように見えるのが、カボチャです。
え、カボチャなんて生でサラダに?と皆さんお思いになるかもしれませんが、ビタミンAが豊富なこちらのカボチャは実はとってもデリケートで美味しいんです。
前回少し触れましたが、西洋カボチャはでんぷん質の含有量が少ないので、とても柔らかくてみずみずしいんですね。ニンジンを生でサラダに入れるとニンジン臭さがありますが、西洋カボチャはそのような匂いもありません。
とてもジューシーで、お味はメロンかスイカの皮に近い甘くない部分に似ています。
さて、プリモのカボチャのスープ、セコンドと付け合せのオムレツと野菜サラダが出来たので、今日のチーズを少しご紹介・・・・
ご覧の通り、ゴルゴンゾーラです。
ゴルゴンゾーラにもかなり沢山種類があって、フィレンツェで一般的に売られているのは、それ程匂いも強くないタイプやゴルゴンゾーラ・ドルチェ(甘口でものとてもソフトなタイプ)だと思います。
イタリア以外の国でも、名称は違いますがいろいろな種類があるようです。
それでも青かび特有の匂いとピリピリ感は、なかなかのもの・・・・・
友人が北イタリアのコモ湖地方の出身で、時々北部のチーズ屋さんのゴルゴンゾーラを持って来てくれるのですが、全然匂いが違います。匂いを嗅がせてもらった時、山猫は殆ど気絶しそうになりました。
このまま食べてもよし、半分ぐらいになったら次の日は他のチーズや生クリームと合わせて、パスタかリゾットに使っても美味しいです。
また、甘口ゴルゴンゾーラとマスカルポーネを段重ねにしたチーズも売られています。さらにデリケートなお味・・・
フランスのブリーチーズ・・・・イタリアでもとてもポピュラーなフレッシュチーズで、スーパー、小売店どこでも必ず手に入ります。
これに似たフレッシュチーズで、Il CAPRICE DES DIEUX というフランスチーズとCAMOSCIO D'ORO というイタリアのチーズがあるのですが、両方とも楕円形のパッケージに入っていて、だいたい何処でも入手可能なポピュラーチーズです。
ブリーはとてもデリケートで塩分も少ないので、食が進んでしまうのですが、バターのようにとても脂肪分が高いチーズなので、要注意!
でも、お腹の空いた時に、思わずクラッカーに乗せてワインと一緒に食べしまいます。
これは行きつけのお肉屋さんで買ったチーズなんですが、名前が思い出せないんです。
とてもクリーミーで丁度フレッシュチーズとハードの中間ぐらいの熟成度・・・弾力性があります。
直径40センチぐらいのかなり大判チーズだったので、切って貰ったのも半径分20センチぐらいあって食べがいがありました。
チーズはそのまま食べても美味しいのですが、山猫はハチミツや専用のマスタード系ジャムを付けて食べるのが好きです。
ハチミツやジャムの甘味が乳製品独特のクリーミーな味わいを、引き立ててくれるからです。
普通はハチミツの他にグリーントマトや赤玉ネギが好きで購入しているのですが、先日お店でミニミニマスタードジャムのアソートを見つけたので・・・・・
赤玉ネギ・・・・・・・・モッツァレッラ、リコッタ、マスカルポーネ、アジアーゴ・ドルチェ、タレッジョ、赤肉のグリル
グリーントマト・・・・・アジアーゴ、ロビオーラ、ゴルゴンゾーラ・ドルチェ、熟成ペコリーノ、加工肉一般、ゆで肉
イチジク・・・・・・・・・・トミーニ・ピエモンテーゼ、スカモルツァ・アッフミカータ、ゴルゴンゾーラ・ピッカンテ、カプリーニ、フレッシュペコリーニ、カモ肉、ローストチキン
森のフルーツ・・・・・タレッジョ、リコッタ、ゴルゴンゾーラ・ドルチェ、フレッシュ・カプリーニ、白身肉
などです。
いろいろなマスタードジャムを試してみて、自分の好みの組み合わせを見つけるのも面白いですね。
というわけで、無事今夜のクイック夕食ができました。献立は・・・
西洋カボチャとリークのスープ
オリーブオイルとパルメザンチーズのすりおろしを加えて・・・
赤玉ネギのオムレツ
ミックスサラダ
チーズ各種(ブリー、ゴルゴンゾーラ、タレッジョ)
赤ワインはVINO NOBILE DI MONTEPULCIANO を合わせてみました。
お皿はずっと気を使っていなくて、そろそろ買い替えなくてはと思っているのですが、なかなか・・・・
グラスは今色々な形や色の違うものにはまっています。全部揃えるより、さまざまな形や色のものを集めて、バラバラでサーブしてみるのも面白いかな~と・・・・
昔もう少しお料理に専念していた時は、スライサーやジューサーが一緒になった大きい機械を使っていたのですが、最近はこの一本で結構いろいろ料理できてしまうので、便利で手放せません。
お鍋に直接突っ込めるのも、先だけを取り外して洗うものが少ないのも、大助かりです。
この器具は今回使用しませんでしたが、バーミックスと同じぐらい頻度高く使っている野菜漉し器・・・・
円盤が三つ付いていて、漉すものの大きさや柔らかさによって変えられます。
煮野菜などを入れてから、赤い取っ手をグルグル回して漉すだけですが、結構綺麗に漉せます。
トマトソースを作る時、一緒に煮込んだ香味野菜を漉すのに最適・・・ミキサーを使うと味が変わってしまうような気がします・・・・
マッシュポテトはバーミックスを使わないで、こちらの野菜漉し器で滑らかにかつ、トロトロしすぎないように作る方が好きです。
手動なので時代遅れみたいですが、結構イタリア人の奥様、まだまだ使っている方多いです。
今回は二度に分けてでしたが、クイック料理と一緒に、イタリアの食材と器具の紹介にお付き合い頂き、どうもありがとうございました。
クイック・シンプル料理ばかりで、凝った料理を殆どしない山猫ですが、またなにか新しい季節のメニューが見つかったら紹介させて頂きます。
それでは皆さん、素敵なバレンタインデーをお過ごしくださいね
皆様ご協力お願いします。
宜しかったらプチっとクリックして下さいね
こちらもご協力お願いします