高福祉高負担のスウェーデンの実態 | 弁護士山中靖広のブログ

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東京都立川市で法律事務所を開いている弁護士山中靖広のブログです。

日本をスウェーデンのようにしようという学者が管直人政権に協力しているようです。

では、スウェーデンはどういう国でしょうか?

ここに興味深いサイトがあります。現地に住む日本人がつくっているようです。


http://fukushi-sweden.net/welfare/fukusi.joho/2009/koritsu0904.html

>認知症高齢者が入居してから2年の間に、職員と外出をしたのは記録によると、わずか一度のみです。同じ施設に入居した他の 高齢者は、入居以来一度も外出をしたことがないと家族は説明、記録にも外出したことは記載されていませんでした。

>さらにその女性は入居後、認知症症状が悪化し、投薬によってバランス障害を受け、数回にわたる転倒をしました。病院に緊急入院するほど怪我をしたのにもかかわらず、その後も職員が廊下の移動に同伴することなく、何回も転倒するために、今では頭からすっぽりと被る、やわらかいヘッドカバーをしています。(写真参照)
またある家族は、入居前に毎日数回散歩していた男性が、家族が介護をすることができなくなり、施設に入居させた後、確認をしたところ、一度も外出や散歩に出たことがなく、足腰が急に弱くなってしまったと報告しています。社会サービス法によれば、すべての高齢者は健康維持する権利があると保障していますが、現実は全く無視されています。(引用ここまで)


スウェーデンの高福祉というのは、旧ソ連などの社会主義国の話と同じで建前だけなのかもしれません。

社会主義国の憲法には様々な権利が保障されていますが、ほとんどのケースでは無視されていました。


(ここから引用)

http://fukushi-sweden.net/welfare/fukusi.joho/2009/koritsu0903.html

>認知症および要介護高齢者で高齢者施設に入居している人たちの中には、施設から何か月も外出をしていない人たちがたくさんいます。 経済不況と職員整理が、その主たる原因です。 さらに施設のみにかぎらず、在宅介護を受けている高齢者で歩行のために補助器具を利用したり、車いすを利用している高齢者たちも、外出はほとんどできません。アパートのバルコニーにも出ることはできず、窓越しに外を眺められるのみです。

(引用ここまで)

ほとんど外出できないというのは高齢者にとって辛いことでしょう。

このようなスウェーデンの高齢者施設のどこがいいのでしょうか?


(ここから引用)


http://fukushi-sweden.net/welfare/fukusi.joho/2009/koritsu0906.html

暴露されなければ、何をしても良いのか・・ 高齢者施設は介護施設ではなく、高齢者保管場所なのか・・

経済不況は、高福祉のスウェーデンにも大きく影響してきました。地方の少人口で税収入の少ないコミューンは、経費節約に躍起になっていますが、時には限度を超えているのではないかと 思われる、対策を実行しているところもあります。

時にはそれが人道的にどうかなと思われるような、処置をしているコミューンもあります。(引用中略)65歳以上の高齢者全員の250人 に、高齢者施設または在宅介護を提供しているコミューンには、当然高齢者福祉に掛かる諸経費は大きな負担でもあります。

このコミューンのハーガリード( Hagalid )高齢者施設には、1ユニットに7人の高齢者が入居しており、介護勤務職員は一人 のみです。 さらに経費節約で今まで実行していた、音楽や運動療法などを廃止しました。入居者は、「私たちから、すべての楽しみにを剥奪している。人間扱いされていな」と嘆いています。日本の高齢者施設でも、このような職員配置の施設はありません。
 

介護職員は 、休憩どころか自分の昼食さえ、落ち着いて食事ができないと訴えています。 認知症高齢者が入居しているこの施設では、手間のかかる入居者に投薬をしています。犬や猫でも鳴いて叫びうるさいからと、薬でおとなしくさせることはしません。

(引用ここまで)



スウェーデンを素晴らしい福祉国家だと考えるのは本質的に間違いです。

民主党政権が日本をスウェーデンのようにしようというなら、このような現状を説明する必要があります。