子供の頃は、当たり前に失敗や間違いだらけだった。



私だけじゃなくて、みんなそう。



「沢山の失敗」という挑戦の結果の上に、成功はあったのだから。



歩き方から始まって、自転車の乗り方、鉄棒の登り方、逆上がりだって。友達づきあいだって。




それがだんだん大きくなってくると、失敗をしなくなってくる。



色んな経験を積んで自分の能力が向上したのもあるけど、実は新しい挑戦自体が減ってきてたんだ。




・・・すると今度は、久々の失敗が大きな衝撃となって心を傷つける。



同時に、育ってきた羞恥心が私にささやく。



「恥ずかしいから、かっこ悪いから、傷つくから、もう失敗しないで!」と。




そしていつしか、気が付いたら新しいことと、周りと違っている事を無意識に避け、失敗をしない・平凡と言われる人生を歩み始めていた。




・・・そして年月が経ち、ふと気が付いた。



「あれ、私、何のために生きているのかしら。どうしてこんなに苦しいのかしら。」




そして幼い頃の自分が、挑戦を捨て、自分を捨てる誓いを立てた事を思い出した。



そして、失敗や間違いの先にこそ、成功や喜びがあった事。自分らしく生きることは恥ずかしいことではなく、むしろカッコいいんだ!ってことに気が付いた。



「ああ、そうだったのか!今の苦しみは、あの誓いの有効期限が切れてることを、教えてくれたのか!本当に、人生は全てうまくいっている!」