谷川岳 | ファミリーで登る山日記 のち日々雑感

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1995年に夫と2人で始めた山登り。
2年半の北海道在住をはさみ、2001年にはキリマンジャロに登りました。息子が生まれてからは、3人で八ヶ岳やアルプス、残雪期の山歩きなどを楽しみました。
息子が家を出た今は、日々のことをいろいろ書いています。

2010年10月3日(日)


私たち夫婦が山登りを始めるきっかけとなったのが、谷川岳だ。

思い出の谷川岳に、小学生になった息子とともに登ることにした。


昨日は、お昼頃JR土合駅に到着し、宿に荷物を置いた後、

谷川岳の一ノ倉沢まで歩いた。


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日本三大岩壁のひとつと言われるだけあって、迫力ある岩壁だった。


今朝は霧雨が降っているあいにくのお天気。

上下レインウエアに身を包み、ザックもしっかりカバーする。

ロープウェイの始発(7時)前に駅に到着したので、ロビーで待っていると、

グラッと地震があった。

お天気は悪いし、地震もあるしで、ややモチベーションが下がり気味だが、

ロープウェイは予定通り運行されるとのことだったので、乗り込む。


天神平は、ガスも濃い。

ここからリフトを使って天神峠まで行く方法もあるが、

天気が悪く展望も期待できないので、ここから歩くことにした。


雨はそうひどくはないが、岩や木の根が濡れているので滑りやすく、

歩きにくい。

木道の上も滑らないように注意して歩く。

歩くペースはいつも通りで、熊穴沢避難小屋に着く。


避難小屋を過ぎると、いよいよ登りも本格的になってくる。


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ロープや鎖のある岩場は、足下もそうだが、鎖自体が濡れているので、

気をつけて進む。

息子には掌側に滑り止めがついている軍手をさせた。

天狗の留まり場で一息入れる。

歩きだすとちょっとした木段。

木段を過ぎると、細いガレた道を登っていく。


雨の中、肩の小屋に到着。

冷えた体を温めるために、コーヒーやココアを飲む。

鋭気を養い、トマノ耳に向かう。

トマノ耳は、風も強く、何も見えない。


ここで登頂とする考えもあるが、オキノ耳の方が標高が高いし、

最初に登った時も、オキノ耳まで行かなかったので、行くことにする。


歩いていると、何と雲が散り始めた。


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そして、信じられないことに、晴れてきたのである。

オキノ耳の上にどんどん青空が広がり始めた。


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思わず3人で叫ぶ。

そして、ついに念願のオキノ耳に登頂。


青空の下でお弁当を食べる。

雲の動きが早く、本当にアルペンムードたっぷり。


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何だか立ち去り難いが、天気がまたいつ崩れるか分からないので、

頂上を後にする。



トマノ耳付近まで来ると、また霧に包まれた。

雨はもう止んでいたが、道はまだ滑りやすいので、慎重に下る。


天気は悪いが、私たちが下っている時にも、登りの人と何組もすれ違い、

谷川岳の人気の高さを感じた。

熊穴沢避難小屋の赤い屋根が見えて、一安心。


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午後1時30分、無事ロープウェイ駅に到着。

今日は、息子にとって、初めての雨中の登山だったが、よく歩いた。


コース

天神平(7:20)――熊穴沢避難小屋(8:20)――天狗の留まり場(9:05~9:10)――肩の小屋(9:50~コーヒー~10:05)――トマノ耳(1963.2m 10:15~10:20)――オキノ耳(1977m 10:40~昼食~11:10)――肩の小屋(11:30)――天神平(13:30)