2010年10月3日(日)
私たち夫婦が山登りを始めるきっかけとなったのが、谷川岳だ。
思い出の谷川岳に、小学生になった息子とともに登ることにした。
昨日は、お昼頃JR土合駅に到着し、宿に荷物を置いた後、
谷川岳の一ノ倉沢まで歩いた。
日本三大岩壁のひとつと言われるだけあって、迫力ある岩壁だった。
今朝は霧雨が降っているあいにくのお天気。
上下レインウエアに身を包み、ザックもしっかりカバーする。
ロープウェイの始発(7時)前に駅に到着したので、ロビーで待っていると、
グラッと地震があった。
お天気は悪いし、地震もあるしで、ややモチベーションが下がり気味だが、
ロープウェイは予定通り運行されるとのことだったので、乗り込む。
天神平は、ガスも濃い。
ここからリフトを使って天神峠まで行く方法もあるが、
天気が悪く展望も期待できないので、ここから歩くことにした。
雨はそうひどくはないが、岩や木の根が濡れているので滑りやすく、
歩きにくい。
木道の上も滑らないように注意して歩く。
歩くペースはいつも通りで、熊穴沢避難小屋に着く。
避難小屋を過ぎると、いよいよ登りも本格的になってくる。
ロープや鎖のある岩場は、足下もそうだが、鎖自体が濡れているので、
気をつけて進む。
息子には掌側に滑り止めがついている軍手をさせた。
天狗の留まり場で一息入れる。
歩きだすとちょっとした木段。
木段を過ぎると、細いガレた道を登っていく。
雨の中、肩の小屋に到着。
冷えた体を温めるために、コーヒーやココアを飲む。
鋭気を養い、トマノ耳に向かう。
トマノ耳は、風も強く、何も見えない。
ここで登頂とする考えもあるが、オキノ耳の方が標高が高いし、
最初に登った時も、オキノ耳まで行かなかったので、行くことにする。
歩いていると、何と雲が散り始めた。
そして、信じられないことに、晴れてきたのである。
オキノ耳の上にどんどん青空が広がり始めた。
思わず3人で叫ぶ。
そして、ついに念願のオキノ耳に登頂。
青空の下でお弁当を食べる。
雲の動きが早く、本当にアルペンムードたっぷり。
何だか立ち去り難いが、天気がまたいつ崩れるか分からないので、
頂上を後にする。
トマノ耳付近まで来ると、また霧に包まれた。
雨はもう止んでいたが、道はまだ滑りやすいので、慎重に下る。
天気は悪いが、私たちが下っている時にも、登りの人と何組もすれ違い、
谷川岳の人気の高さを感じた。
熊穴沢避難小屋の赤い屋根が見えて、一安心。
午後1時30分、無事ロープウェイ駅に到着。
今日は、息子にとって、初めての雨中の登山だったが、よく歩いた。
コース
天神平(7:20)――熊穴沢避難小屋(8:20)――天狗の留まり場(9:05~9:10)――肩の小屋(9:50~コーヒー~10:05)――トマノ耳(1963.2m 10:15~10:20)――オキノ耳(1977m 10:40~昼食~11:10)――肩の小屋(11:30)――天神平(13:30)