当店の近所にお住まいで、キューブにお乗りのK様から故障修理のご依頼をいただきました
この暑いさなかに、エアコンの風が突然出なくなったとの事
この時期にエアコンが使えないなんて、乗ってられたもんじゃありません
早速点検すると、やはりブロアファン系統に異常がっ (。>0<。)
早急に修理させていただく事に!
☆ ニッサン キューブ ☆
平成14年式 型式 UA-BZ11
走行距離 139100km
このキューブ、エアコンの風を送るブロアファンがセンターパネルの裏にあり
点検するのが大変です (><;)
なんとか手を突っ込んでブロアファンまでの作動電源を点検すると、問題なく電気がきていますが
ブロアファンモーターに導通がないのでファンモーターの故障でした
K様にお見積もり提示後に交換作業にとりかかります
がっ!
ブロアファンモーターを取り外すのに、廻りのパーツを多数取り外す必要があり
アレもコレもと取り外していくと・・
この後もダッシュパネル廻りのパーツを取り外して
やっとブロアファンASSYを取り出しました!
ここまでしなくても外れそうなのですが
どの位置から抜こうとしても、どこかに引っかかって
しまうのです (´□`。)
このファンが収まるエアコンユニットとの
クリアランスが狭くなっているので
無理に交換してファンを変形させてしまうと
ファンとエアコンユニットケースが当たって異音が
出てしまうので、交換時には注意が必要です
ブロアファンASSYを交換して、外したパーツたちを元に戻して完了です
これでエアコンの冷えた風が出るようになったのですが
このキューブはファンモーターを制御する『パワートランジスタ』という部品廻りの故障が多いので
点検しておきます
点検すると、やはり!
接触不良を起こしかけていました (+_+)
ここが接触不良を起こし、通電が出来なくなると
ブロアファンモーターが回りません!
このままだと通電不良を起こす可能性が高いので、コネクターをカットし配線を加工しておきます
これでトラブルを未然に防ぐ事が出来ました
パワートランジスタ本体は問題なかったので、今回はブロアファンモーターASSYと
パワートランジスタの配線加工で作業完成です ('-^*)/
これに気付いていなかったら、再度エアコンの風が出なくなってしまっていたかも
故障には原因がひとつだけでなく、同時に複数重なる場合や
起こった故障によって、他の箇所がトラブルを起こしてしまう事があったり
その車のウィークポイントを把握して作業を進めないと、納車後にまた故障が発生なんて事にも・・・
機械モノなので予兆なく突然という事もありますが、未然に防げるトコロは
点検しておきたいですからね♪
ちなみにこのパワートランジスタ、フランス車によく使われているバレオというフランスの
メーカーのパーツでした
エアコンコントロールユニットも同じくバレオ製
ニッサン車ですが、資本提携しているルノーの影響がこんなトコロにも見れますね(@_@)
ブロアファンモーターASSYの交換でココまで苦労する車は少ないと思います (´Д`;)
ですが苦労したぶん勉強になりましたし、何より他のトラブルを未然に防げた事が良かった事例でした
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