あとがき
「アキヨシとカレン」あとがき
「あとがき代わりに20の質問」 ※「天上捜索」 さまより
1. この小説を書き終えた今現在の心境を一言で簡潔に言い表してください。
お、終わったのか!?
(正直実感がわきません)
2. この小説を書く上で、一番書きやすかったところはどこですか?
最初のらぶらぶシーンかなあ。
アキヨシとカレンが初めてデートをするシーンなんかは書いててほんとに楽しかったですね。
どんな風に初チューをさせようか、考えるだけでわくわくしました。
3. この小説を書く上で、一番苦労したところはどこですか?
作者自身東京に住んでるわけでもないのに東京を舞台にしてしまい、正直最初から最後まで苦労しっぱなし、でした。ほんとに。
でもアキヨシを、やがては有名になるモデルの男のコという設定にしてしまったので仕方なかったんですよね。地方じゃあ、かっこつかないかなあと。
あと、佐藤君のおじいさんを病気にしてしまったので、その方面の知識とか、カレンを医者にしてしまったので、やっぱりそっち方面のこととか。色々調べるのが大変でした。
4. ボツにしたタイトル、仮タイトル、執筆中のコードネームなどありましたら教えてください。
ボツにしたタイトル仮タイトルはありませんね。元々主人公ふたりの名前から「○○と○○」っていうタイトルにしようと決めてましたし、その名前も案外すんなり出てきましたので。
名前については、「明良」は日本男児独特のものにしたかったので、これになりました。最近はハイカラな名前の男の子が多いですけど、昔は熟語みたいな漢字二文字、読み仮名四文字、って感じの名前の男子が多かったですよね。しかも漢字二文字は上下逆にしても名前として成り立つような……。「明良」だって「良明」にしてもちっとも変じゃない。そういうコテコテ日本男児の名前にしたかったのです。でも外見はクォーター、中身もイマドキの男のコ。そのギャップを楽しんでほしかったのですがいかがだったでしょうか。
逆に「かれん」のほうは、名前は可愛いけれど、本人は外見にコンプレックスあり、な女の子にしようと思ってました。明良とは反対に、名前は西洋風、でも和風な顔立ち(皆様覚えていらっしゃいますでしょうか。作中、佐藤祖父が、「おたふくみたいな子」とカレンのことを表現していたことを。主人公の女の子に対してずい分ひどい言い様、ですよね。でも、あれ、作者は結構気に入ってるんです)な女の子という設定にしました。
コードネーム(笑)はないです。
5. タイトルの由来(意味)は何ですか?
主人公ふたりの名前です。
6. この話を書き始めるきっかけはなんでしたか?
小説は、毎日少しずつでも書いたほうが上達すると何かの本に書いてあったのを読んで、そうか、じゃあ、毎日十行ずつでもいいから書いていこう、んー、ブログ小説ならアップしやすくていいんじゃないの? と、思ったことがきっかけでした。
実際は毎日なんて無理でしたし、小説を書く能力が上がったかどうかも甚だ疑問ではありますが…。
7. この作品を書く上で、何か影響を受けたもの(他の作品や、他媒体の創作など)はありますか?
う~~ん。
そういうのは特にない、ですかね。
8. これがあったから、この話が書けました!(これがなかったら、かけませんでした!)というものはありますか。
ブログ小説なので、毎日の皆様のコメントにずい分と支えられ励まされました!
書いてて本当に楽しかったです。
ありがとうございました!
9. ボツにしたストーリー展開を教えてください。
ない、ですね。
10. プロット(思惑)どおりに進みましたか?
ほぼ。
ただ書きはじめの頃は、ここまで長い話にするつもりはありませんでした。あんまり考えずにテキトーにだらだら、十代の男のコと女のコの恋愛模様を書いていけたらいいなあと思ってただけなんですけどね。
いや、ほんと、長すぎですね。終わってよかったです。
11. これが書きたくてこの話を書きました、という部分はどういうものですか?
これは、やはり、あれですね。有名になっていくアキヨシの為に身を引くカレンが、アキヨシに嘘をつくあのシーンです。ああいう古典的なシーンを一度書いてみたかったのです。
後、もうひとつ。
初々しい(?)コイビトドウシが段階を追って関係を深めていく様子、ですね。
書いてるこちらも主人公達と一緒にどぎまぎできて幸せでした。
12. 一番こだわったところはどこですか?
冒頭出てくる小学生の頃のふたりの様子、ですね。歯の抜けた顔で笑うかれん、絵柄つきの絆創膏、アキヨシの家で食べたスキヤキ、おじいさんに気を遣って家で夕食を取ると言うアキヨシ等々。どれも大切なシーンです。
13. 一番好きなキャラクターと、一番嫌いなキャラクターを、理由つきで教えてください。
一番好きなキャラクター……。えー。誰にしようかなあ。やっぱ佐藤祖父かなあ。理由は、いい味出してくれたから、です。
嫌いなキャラクターはいませんね。いつも言ってますが、自分の産み出したキャラクターはみんな可愛いのです。
14. 実際にいたら嬉しいキャラクターと、実際にいたら厭なキャラクターを教えてください。
いたら嬉しいのは高本先輩かな。高本先輩のような男友達、ほしいです。
いたら厭なのは……高校時代のえみりんかな。嘘をついて人を陥れようとするのはいただけません。あ。もうひとりいた。しおりんの元カレですね。こいつも嘘つきだったな。しかもかなりせこい。でもこういう男に限って、実際にはごろごろいそうなんですよね~~。
15. この人にはこの言葉を言わせたかった! という台詞をキャラ別にどうぞ(実際に言わせていなくてもOK)。
えー。たくさんありすぎて書けない……。
16. この小説の登場人物を使って、別の話を書く予定はありますか?
今のところ、ない、かな。
ただ主人公ふたりのその後の様子はぽつぽつ書いていけたらいいかなあと。現時点では思っています。
17. この小説の中でこの部分が一番会心の出来なのです! というシーン(台詞)を抜粋してください。
これもたくさんありすぎだけど。
これかな。↓↓
この遣り取りは、自分が16歳だったら、自分が16歳の娘の母親だったらと、想像しながら書きました。
実際、16歳の女のコでここまではっきり母親に言い切れるコはそうそういないとは思いますが…。
「何があったとしても。十六歳の娘が、男のコの家に泊まることを許す親なんて、どこにもいないのよ、かれん」
頬を掌で押さえて。じっと床を見つめていた。母によって。いつだって綺麗に磨かれた床。今朝も母は家族の為に、朝ごはんを作り、掃除をし、洗濯をした。わたしのことを気にかけながら。家事をしたのだ。
でも、とわたしは言い募った。
「でも、嘘、吐くよ」
「かれん」
「正しいとか、正しくないとか、歳が幾つだとか、そんなの関係ないもの。好きなんだもの。傍にいたかったんだもの。またおんなじことがあったら、あたし、やっぱり嘘吐いてでも、佐藤君の傍にいたいもの。そういうの、お母さん、わかんないのっ」
18. この小説で取り上げたテーマやアイデアに、もう一度別の形で挑戦してみたいですか?
このお話は、少女漫画風恋愛小説を書こう! のコンセプトの元に書き始めました。(ほんとうか?)
少女漫画風恋愛小説。書いててほんと楽しいです。また挑戦してみたいです。はい。
19. 何か、これだけはしておきたい言い訳というのはありますか?(笑)
言い訳、ではないのですが。
最後があまりにも呆気ない、もっといちゃいちゃさせて~~、とか、お互いの気持ちをちゃんとまだ伝えあってないじゃん、とか、読者の皆様には色々ご不満もあるかとは思いますが、まあ、それは読者の皆様の想像にお任せすればいいかなと。わたしが書かずとも、ふたりは、きっと今頃いちゃいちゃしてるだろうし、気持ちも伝えあってることでしょう(いや、アキヨシとカレンだからわかんないよ、というツッコミはなしで)。ふたりの、口や態度には出せないけれど、お互いを思い合う気持ちは、嫌というほど熱く読者の皆様には伝わってると思うので。……ということで、最後はあまり詳しくは書きませんでした。ごめんなさい!
20. 最後に一言どうぞ!
長い連載でした……。
ハジマリが2006年の4月ですから、ニ年と三ヶ月、ですか? 長すぎですね!!
半年から一年くらいのつもりで始めた連載だったのに、変ですね~~。
でも、この二年間、ほんとに楽しかったです。
ブログ連載ということで、コメントがダイレクトにもらえて、だからこそ、こちらも飽きることなくつづけてこられたのだと思います。
楽しい日々を皆様本当にありがとうございました!!
また同じようなブログ連載小説を書くするようなことがありましたらば、その時はまたどうぞおつき合いくださいませ!
(全然一言じゃないですね。あは。)